「Jabra Elite 7 Pro」高性能ノイキャンと外音取込で快適なテレワーク

「Jabra Elite 7 Pro」高性能ノイキャンと外音取込で快適なテレワーク

今回は、今月ついに発売されたJabraさんのハイエンドモデルの完全ワイヤレスイヤホン「Elite 7 Pro」を使ってみた感想を解説します。

Elite 7 Proのお気に入りポイントをまとめると↓で、

  • 音質が良い
  • 軽くてつけ心地が良い
  • 外音取込機能のレベルが高い
  • ノイキャンをカスタマイズできる
  • 物理ボタンで誤操作が少ない
  • 片耳使用中はモノラルモードになる
  • ワイヤレス充電対応

片側約5.4gとめちゃくちゃ軽量ながら「ノイキャンや外音取込をアプリでカスタマイズできる」など、コンパクトながらとてもパワフルになっていてちょっと暮らしを豊かにしてくれる完全ワイヤレスイヤホンな仕上がりになっています。

この記事ではお気に入りポイントと逆に気になったところを詳しく紹介し、どういう人におすすめできるかを解説していきますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。

YouTubeにも解説動画を上げていますので、よかったらこちらも合わせてご参考ください。

目次


Elite 7 Proのお気に入りポイント

まず、自分がElite 7 Proの「ここが良い!」と思ったところについて紹介します。

  • 音質が良い
  • 軽くてつけ心地が良い
  • 外音取込機能のレベルが高い
  • ノイキャンをカスタマイズできる
  • 物理ボタンで誤操作が少ない
  • 片耳使用中はモノラルモードになる
  • ワイヤレス充電対応

順番に解説していきます。

音質が良い

今までJabraさんのイヤホンは「Elite 85t」と「Elite 3」を使っていたのですが、「Elite 7 Pro」はどれよりも音が良いと感じました。

公式サイトによると

Jabraは、小型の完全ワイヤレスイヤホンの可能性を再定義しました。6mm のカスタムスピーカーを再設計し、スピーカーの性能を徹底的に改良し、音のゆがみを取り除くため、内部コンポーネントを細心の注意を払って配置しています

ということで、12mmだったElite 85tよりもスピーカー径は小さくなっているものの音質は向上しています。

Elite 85tで個人的に気になっていた低音のボヤけ感がなくなってスッキリした音になり、中音~高音域までクリアになりました。

Elite 3と比較すると「フィルターが1つ取れたような」感じで聞こえてかなり聴きやすい音質です。

また、スマホアプリのSound+で聴覚プロファイル機能を使うことで、自分の聴覚に最適な音質の調整も行ってくれるのでさらに体感音質は良くなります。

軽くてつけ心地が良い

まず重さですが、片側約5.4gとノイキャン・外音取込機能付きの完全ワイヤレスイヤホンの中ではめちゃくちゃ軽い部類に入ります。

自分が今まで使っていた高機能完全ワイヤレスイヤホンではEarFunさんの「Air Pro 2」が一番軽くて5.6gだったのですが、さらに軽い筐体になっています。

また、つけ心地に関してもElite 3に続き、劇的に良くなりました。

こちらも公式サイトによると、

62,000以上の耳の形状を検証することから始めました。すっきりとして、エレガントかつ無駄をそぎ落とした、耳にぴったり収まるようデザインされた Elite 7 Pro は、小型化技術の真髄です。

ということで、実際に耳に付けてみたときに「耳への違和感が全く無い」と感じました。

外音取込機能のレベルが高い

Elite 7 Proの外音取込機能はElite 85tの外音取込機能のレベルがさらに上がっているような印象です。

元々「サー」というノイズもほとんどないJabraさんの外音取込だったのですが、今回もほとんどノイズが無く自然に周りの音を取り込んでくれるため「機械的な音」感もほとんどありませんでした。

外音取込の強さも5段階で調整可能なので、取り込み過ぎだと感じる人には調整できるのも良いですね。

ノイキャンをカスタマイズできる

Elite 7 Proのノイキャンもかなり強く、個人的な印象としてはElite 85tやSONYさんのWF-1000XM4よりも強力に効いてくれる印象です。

ノイキャンをオンにしたときの「サー」というノイズもほぼ無しです。

さらに、ノイキャンも強さと音域のカスタマイズができるようになっていて、「強さは5段階」で、「音域は9段階」で好みの音域を強くキャンセルできるように調整できます。

ノイキャンの音域が調整できるのは、通勤メインで使う人は電車などの低い騒音、カフェなどで作業する人は食器などのぶつかるような少し高い音、というように使い分けができて非常に便利な機能だと思います。

物理ボタンで誤操作が少ない

Jabraさんの完全ワイヤレスイヤホンは共通で良いところになりますが、Elite 7 Proも音楽の一時停止や曲送り、外音取込・ノイキャンの切り替えなどを物理ボタンで行う仕様になっています。

自分は物理ボタン大好き派なので、タッチ操作のイヤホンに比べると圧倒的に誤操作が少ないのが良いですね。(タッチ操作の場合でもタッチするたびに「ピッ」と音が鳴ってくれたりするとわかりやすいですね)

ボタン操作のデフォルトは以下のようになっていて、こちらもSound+アプリでカスタマイズできます。

  • 再生コントロール
    • 右1回押し: 再生/一時停止
    • 右2回押し: 曲送り
    • 右3回押し: 曲戻し
  • ボリューム操作
    • 右長押し: 音量上げる
    • 左長押し: 音量下げる
  • ノイキャン/外音取込切り替え
    • 左1回押し: 外音取込/ノイキャン
  • 音声アシスタントの呼び出し
    • 左2回押し: 音声アシスタントは設定可能

デフォルトで一通り必要な操作が割り当てられているのが良いですね。

片耳使用中はモノラルモードになる

Elite 7 Proは片耳で使うことができ、片耳使用中はモノラルモードになります

「モノラルモード」は、ざっくりいうと本来左右の耳で出し分けている音を出し分けずに同じところで流すモードです。

例えば、左耳だけにイヤホンを付けて右耳をケースに入れて使っている場合に、本来右耳で鳴っているはずの音も左耳で鳴ってくれるようになるのでより音楽や映像を楽しみやすいモードですね。

片耳駆動できるイヤホンはけっこうあるものの、モノラルモードになってくれるものは多くないので、片耳使用がより快適なモノラルモードがあるのは強みです。

ワイヤレス充電対応

Elite 7 ProはQi規格のワイヤレス充電に対応しています。

昨今はワイヤレス充電機能が搭載されているスマホが主流になってきていることもあり、やっぱりケーブルを挿さずに充電できるのは便利で良いですね。

有線充電端子はUSB Type-Cになっていて、珍しく前面に端子が付いています。


Elite 7 Proの気になるところ

今度は、Jabra Elite 7 Proのちょっと気になったところを紹介しますので、参考にしてみてください。

  • マルチポイントに対応していない
  • 純正以外のイヤーピースがつけにくい

順番に解説します。

マルチポイントに対応していない

こちらは購入してから気づいてしまったのですが、執筆時点ではElite 7 ProはBluetoothマルチポイントに対応してません

めちゃくちゃ重要なので、もう一度記載しますがElite 7 Proはマルチポイント非対応です

購入前の情報収集時に、いくつかのメディアでマルチポイント対応と書かれていたのを鵜呑みにしてしまっていて、確かに公式サイトにはマルチポイント対応の旨は書かれていませんでした

Elite 75t、Elite 85tとハイエンドモデルにはマルチポイントが搭載されていて、Elite 7 Proもハイエンドとして発表されていたので「Jabraさんだったらマルチポイントやな~」と全く疑っていなかったのが失敗でした。。。

今後のファームウェアアップデートで搭載される可能性もありますが、「買ってすぐマルチポイントが欲しい」という方はおすすめできませんので要注意です。

純正以外のイヤーピースがつけにくい

Elite 7 Proは、イヤーピースをつけるノズルが細くて少し長めとなっています。

この仕様がちょっと厄介で、自分がよく使うような完全ワイヤレスイヤホン向けとされるイヤーピース(例: SpinFit CP1025、SednaEarFit Crystal for TWS)は、うまく固定されませんでした。

ノズルの径が細いのでイヤーピースが空回りしてしまうような感じですね。

そのため、社外のイヤーピースを付ける前提での購入は避けたほうが良いです。

純正のイヤーピースも良いのですが、こちらが耳に合わなくてかゆくなったりする人は辛いかもしれません。。。


どういう人に向いているか

最後にElite 7 Proがどういう人に向いているかを解説します。

耳が小さめな人

Elite 7 Proはイヤホン本体のサイズがElite 3とほとんど同じくらいになっています。

Elite 3に比べるとかなり高機能でやれることが多いのに、これだけ小型化できているのは本当にすごいなと思います。

「62,000以上の耳の形状を検証」ということで、筐体が大きくなりがちな完全ワイヤレスイヤホンの中では耳が小さめな人にもマッチしやすいイヤホンだと思います。

片側約5.4gと軽量で耳から飛び出す部分も少なく、耳全体で支えるような構造になっているので、耳への負担も少ないです。

軽くて高性能なイヤホンを探している人

先ほどの「筐体が大きくなりがち」というところで、特にノイキャンや外音取込機能が入っている完全ワイヤレスイヤホンは今まで片側7gなどの重量が多い印象でした。

Sound+アプリで、様々なカスタマイズができる超高機能な完全ワイヤレスイヤホンにも関わらず片側約5.4gとかなり軽いので、軽くて高性能な完全ワイヤレスイヤホンを探している方にはおすすめできます!


Elite 7 Proギャラリー

Elite 7 Proの写真をいくつか撮ってみたので雰囲気が伝われば嬉しいです。


以上、Jabraさんのハイエンドモデルの完全ワイヤレスイヤホン「Elite 7 Pro」を使ってみた感想の解説でした。

音質が今までにないくらい良くなっていて、Sound+を使ったカスタマイズはElite 85tと同等かそれ以上の超高機能な完全ワイヤレスイヤホンになっています。(カスタマイズでいうと、Elite 85tにあってElite 7 Proに無いのはモーメント設定くらいかなと思います)

執筆時点では、Bluetoothマルチポイント非対応というのは非常に残念ですが、軽くて長時間付けていても苦にならず、ちょっと暮らしを豊かにしてくれる完全ワイヤレスイヤホンな印象です。

Elite 7 Proを買おうか迷っている方、検討している方の参考になれば幸いです。

※ 残念ながら初期不良(Sound+アプリ以外で片側から音が鳴らなくなる現象)が発生してしまったため、返品しました。。。

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