人間関係を上手にマネジメントするには?そのために必要なEQ(心の知能指数)を高める方法

人間関係を上手にマネジメントするには?そのために必要なEQ(心の知能指数)を高める方法

今回は、昨今重要と騒がれているEQについて、「EQ 2.0 (「心の知能指数」を高める66のテクニック) 」を読んで自分なりに学んだことをご紹介できればと思います。

 EQにはどんなものがあり、それぞれの役割と向上させていく上で重要だなと感じたものをピックアップして共有します。

 本書では、人生の目的を達成するにはIQよりもEQの方が2倍も重要であると云われています。

 人生の目的を達成したい方の参考になれば幸いです。

目次

  1. EQの重要性
  2. EQのスキルとは
  3. EQを高めるためには
  4. まとめ

1. EQの重要性

 EQは「心の知能指数」であり自分自身と他者の心の動きに気づき、それを理解する力。そして、その気づきを使って自分の行動や人間関係を上手にマネジメントする力と定義されており、またIQとは違い後天的に身につけられるものとされています。
 IQより二倍も重要なので、鍛えていかない訳がないですね。

 リーダーや管理職がEQを鍛えるべきと考える理由としては、以下の3点が重要なポイントかと考えています。

  • 周りに波及する
     本書でもEQは影響を受けるということが書かれており、EQの高い人の周りはEQが高くなっていくそうです。チームとして成果を上げるにはとても重要な要素ですね。
  • 自分を管理できない人が他者を管理できるわけがない
     かつての(人間的に全く合わない)上司だった人が云っていてずっと心に響いているのが「自分自身を管理できないやつが他者を管理できるわけがない。」でして、これは本当に心理だなぁと思い常に意識しようと心がけていることです。
     やはり自分の感情をしっかりコントロールして、他者と関わっていくべきかと思います。
  • 一緒に仕事をしたいと思われる人になれるか
     EQが高い人はシンプルに魅力的な上司になり得るので、チームのパフォーマンスを上げる上でリーダーたるもの一緒に仕事をしたいと思われる人である方がより良いかと思います。

2. EQのスキルとは

 EQはできること(スキル)で表され、それぞれざっくり下記のようなものとして捉えています。

  • 自己認識スキル
     自分が今どう感じているかを認識・理解することができる。
  • 自己管理スキル
     自分が感じている感情に対してどう反応するかを選択できる。
  • 社会認識スキル
     相手の立場に立って、今こう考えているだろうということを認識できる。
  • 人間関係管理スキル
     上記3つで人との関わり合いをマネジメントすることができる。

3. EQを高めるためには

 本書ではそれぞれいくつかの手法が紹介されていますが、ここではその中でも自分が意識したいなと思い重要だなと思っているところを紹介します。

自己認識スキル

  • 自分自身の価値観と心情に反している(こう言ってしまって後悔しているなど)ものをリストアップして解消する術を考える。
  • 感情の良い悪いを判断しない。(瞑想に近く今こういう感情を抱いているという事実を認識する。)
  • 自分を俯瞰して見てみる。
  • 悪い気分や良い気分に左右されない。(こういうこともあるさ、くらいの感覚にする)

自己管理スキル

  • 呼吸を意識する。(脳にきちんと酸素が行き渡るように)
  • 感情と理性のリストを作る。(頭の中で「あーだったら」「こーだったら」ということが起きた時にどう感じているかとどう理性でどうするべきかを書き出して分ける)
  • 笑顔を意識する。(笑顔を作るだけで脳は笑っていると勘違いするらしい)
  • 自分でコントロールできるところに目を向ける。(自分でどうにもならないことはあまり深く考えないようにする)
  • 接触する全ての事象・人から学ぶクセを付ける

社会認識スキル

  • 人を観察する。
  • 相手にとって正しいタイミングを意識する。
  • 人と集まるときはきちんと準備をする。(精神的にも物理的にも丸腰でいかない)
  • 「今」に集中する。(過去の悔みや未来の心配をしないように心がける)
  • 常に傾聴の練習をする。(相手の話を聞く時やミーティング中に余計なことしない・考えない)
  • 他人の立場に立つ。(あー言ってたのは、こういうこと理由があったのかもしれない、と考えるクセを付ける)

人間関係管理スキル

  • 混乱させない。(言ってることとやってることが違う!と思わせない)
  • ちょっとした思いやりの言葉をかけることを心がける。
  • 信頼を築く。
  • 怒る時は意図的に。(サッカーのコーチが檄を飛ばすイメージ)
  • 相手の気持ちを尊重する。
  • 何かの方針が決まる前に事前に周知・相談しておく。

4. まとめ

 スティーブン・R・コヴィーさんの有名な「7つの習慣」でもEQの重要性は指摘されており、「何かが起きた時に、自分がどう反応するかは選択することができる」ことを再認識し、人間関係に適用していくためのヒントをいくつか学ぶことができました。

 リーダー・管理職向けな紹介となってしまっていますが、EQを高めることは万人に効果があり円滑な人間関係を築いていける可能性を感じますので、周りに少しずつオススメしていきたいと思います。

 人生の目的を達成したい方、人間関係で困っている、コミュニケーションがもっとうまくなりたいという方の参考になれば幸いです。