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今回は、買おうか何度も迷って結果的に「もっと早く買っておけばよかった」と後悔した、Boseさんのノイキャン・外音取込機能付き完全ワイヤレスイヤホン「QuietComfort Earbuds」を2週間ほど使ったレビューになります。
この記事では、QuietComfort Earbudsの良いと思ったところと逆に気になったところ、どういう人におすすめできるかを解説します。
結論としては、「快適なつけ心地と圧倒的なノイキャン・外音取込性能」と他のイヤホンでは味わえない感動を得られる印象で、現状「とにかくノイズキャンセリング機能の性能が高いものが欲しい」という方はこのイヤホン一択になります。
お気に入りポイントをまとめると↓のようになっているので詳しく解説していきます。
- 圧倒的なノイキャン性能
- 雑音のない自然な外音取込
- つけ心地が快適
- スマホ操作で接続先切替ができる
また、個人的に外耳道をよく傷めてしまいカナル型が耳に合わなくなってきているので、「シリコンのイヤーピースだけど耳の中までは入らない」というセミオープンタイプなこのイヤホンは、一番快適なイヤホンで最近はこればかり使っています。
Bose QuietComfort Earbudsが気になっている方や買おうか迷っている方の参考になれば幸いです。
YouTubeにも解説動画を上げていますので、よかったらこちらも合わせてご参考ください。
目次
QuietComfort Earbudsのお気に入りポイント
まず、QuietComfort Earbudsの自分が使ってみてお気に入りなところを解説します。
- 圧倒的なノイキャン性能
- 雑音のない自然な外音取込
- つけ心地が快適
- スマホ操作で接続先切替ができる
順番に解説していきます。
圧倒的なノイキャン性能
Boseさんはノイキャンの性能が高いと評判で、今までノイキャン付き完全ワイヤレスイヤホンを10個以上使ってきて「ホントにそんなに良いの?」と気になっていましたが、実際使ってみると一番ノイキャンの利きが良かったです。
一般的にノイキャン性能が高めと言われているSONYさんの「WF-1000XM4」やJabraさんの「Elite 85t」よりも全然ノイキャンは強く自然な印象でした。
- WF-1000XM4の解説記事はこちら
高音質で強力なノイキャンSONY WF-1000XM4をレビュー - Elite 85tの解説記事はこちら
テレワークにおすすめな「Jabra Elite 85t」を細かくレビュー
ノイキャンを使っている印象としては、超高性能な耳栓をしているようでホワイトノイズも体感的には無いと言っても良く、圧倒的な静寂を体験させてくれます。
「食器のぶつかる音」や「ライトのスイッチを切り替えたときに鳴るような高い音」は若干入ってきますが、室内で使っている分にはエアコンや暖房器具の音を完全に消してくれます。
外を歩いていると横を通りかかるバスの排気音や電車の音は流石に入ってきますが、他のノイキャン付き完全ワイヤレスイヤホンと比較すると本当に性能が高く今の時点では間違いなく最高クラスのノイキャン性能になっています。
雑音のない自然な外音取込
ノイキャンに続き、外音取込も圧倒的です。
完全ワイヤレスイヤホンの外音取込機能は、性能が比較的高いものでもオンにするだけで「サー」や「コー」という反響音のようなホワイトノイズが鳴るものがほとんどです。
ですが、QuietComfort Earbudsはこういうホワイトノイズなども無いです。
音楽を停止した状態であれば、本当につけていることを忘れるくらい自然に会話ができますし周りの音もバッチリ聞こえます。
シーンに合わせてノイキャンと外音取込を切り替えると、耳から外す必要がなく音楽を楽しみつつインターホン対応やコンビニやスーパーのレジでの会話ができます。
1年以上経っている製品なので、最近出た完全ワイヤレスイヤホンの性能よりは劣っているかと思いましたが、そんなことは全くなく圧倒的な外音取込性能です。
つけ心地が快適
QuietComfort Earbudsは耳の中に入れるような見た目をしていますが、いわゆるカナル型とは違い耳にフタをするようなつけ心地になります。
自分の場合、イヤホンの使いすぎか頻繁に外耳道を傷めてしまうのですが、QuietComfort Earbudsではその問題が起きないのでとても快適に使えます。
「耳にフタをする部分」はシリコンのイヤーチップと耳が接触をするものの、耳の中までは入ってきませんので自分のように外耳道が痒くなったり痛くなってしまう人はもしかしたら合うかもしれません。(フタをする部分を傷めやすいという方はこのイヤホンに替えても改善されないかもしれませんが。。。)
カナル型のイヤホンが苦手な人はぜひ検討してみていただきたいです。
スマホ操作で接続先切替ができる
最近のほとんどの完全ワイヤレスイヤホンは「マルチペアリング接続」に対応しているので、一度ペアリングしたPCやスマホをイヤホンが覚えていて、各端末で切断・接続操作を行うことでイヤホンの接続先を切り替えることができます。
ただ、多くの完全ワイヤレスイヤホンでは、例えば「PCに接続している最中にスマホ側で接続する」としても切り替えられない仕様になっているのですが、QuietComfort Earbudsではスマホ側で操作(アプリの画面操作)をするだけでPCやスマホの切り替えができる仕様になっています。
現在接続している端末側で切断操作をしなくて良い分、この機能はけっこう便利です。
また、複数のデバイスとマルチペアリング接続している状態であれば、最後につないでいた端末とつながらない場所でイヤホンを取り出しても、近くにつないだことのある端末があれば自動でつながる方に接続されるようになっています。
具体的には、以下のようなイメージですね。
- PCとスマホでペアリング済み
- 最後にPCと接続した状態でイヤホンをケースに入れる
- PCの電源を落とした状態にする
- イヤホンをケースから取り出す
- PCに数回接続しようとするが、できないためスマホに接続される
さらに、スマホと接続した状態のままPCを起動すると、接続先がPCに自動で切り替わります。
この機能はかなり便利で助かっています。
QuietComfort Earbudsギャラリー
QuietComfort Earbudsの写真をいくつか撮ってみたので雰囲気が伝われば嬉しいです。
QuietComfort Earbudsのその他の特徴
次に、QuietComfort Earbudsのお気に入りポイントで紹介しきれなかった特徴を紹介します。
- 無線充電対応
- IPX4の防滴性能
- 音声コーデックはAAC
順番に解説していきます。
無線充電対応
QuietComfort EarbudsはQi規格のワイヤレス充電器に対応しているので、スマホや他の端末と充電器が共有できるので便利ですね。
有線接続はUSB Type-C接続になっています。
さらに、イヤホンケースの充電状態を示すLEDが5つあって充電の状態がとてもわかりやすくなっているのも良いですね。
1つのLEDで、色なのか点滅状態なのかとイヤホンによって違う仕様になっているLEDの点灯状態を見て、充電残量を判断するものが多い印象ですが、覚えなくても直感的にわかりやすい5つのLEDというのは助かります。
IPX4の防滴性能
IPX4の防滴性能ということで、「あらゆる方向からの飛沫による有害な影響がない。防沫形。」という仕様になっています。
一般的な雨なら少し濡れても大丈夫、というところでしょうか。
個人的にイヤホンを雨に濡らすことがほとんどないため防水規格についてはあまり意識していませんが、Boseさんの宣材写真ではスポーツをしている様子も写っているので、汗でビシャビシャにならなければ大丈夫だと思います。
音声コーデックはAAC
発売から1年以上経っていることもあるためか、音声コーデックは最新のaptX adaptiveなどではなくAACまでになっています。
ただ、AACだからといって音質が悪いわけではなく、安定のBoseサウンドな印象ですね。
個人的にはBoseらしい重低音がドンシャリ鳴っている感じはなく、「普通に音良いイヤホンだね」というくらいに高音質なイヤホンだと感じています。
QuietComfort Earbudsの気になるところ
今度は、自分が使ってみてQuietComfort Earbudsのちょっと気になったところを紹介します。
- タッチ操作とカスタマイズ性が微妙過ぎる
- 音声遅延は大きめ
- イヤホンやケースが大きく重め
順番に解説します。
タッチ操作とカスタマイズ性が微妙過ぎる
QuietComfort Earbudsは「Bose Music」というアプリでタッチ操作の設定や接続端末の切替ができます。
タッチ操作については、ダブルタップと長押しだけが使える仕様になっていて、以下のようになっています。
- 右イヤホンのタッチ操作
- 2回タップ: 再生/一時停止、着信応答/終話
- 長押し: 音声アシスタント起動、着信を拒否する
- 上にスワイプ: 音量上げる
- 下にスワイプ: 音量下げる
- 左イヤホンのタッチ操作
- 2回タップ: モードの切替(モードはノイキャンや外音取込のレベルを好みに設定できます)
- 長押し: ショートカットの呼び出し
カスタマイズできるのは左長押しの「ショートカットの呼び出し」だけで、割り当てられるのは以下の4つのうち1つだけです。
- バッテリー残量を音声で確認する
- Spotifyアプリの呼び出し
- 曲送り
- 曲戻し
正直、今まで使ってきた完全ワイヤレスイヤホンの中で操作性は群を抜いて最悪です。
個人的に、イヤホンを使う主な用途は音楽や動画を楽しむためであって、スマホの操作(音声アシスタントの呼び出し)ではないので、音楽再生関係の操作が再生/一時停止と曲送りか曲戻しうちどちらか1つというのは残念過ぎます。
さらに音量操作もノイキャンが優秀なイヤホンは、一度最適な音量にするとほとんど触らないので優先度が低いんですよねぇ。。。
ということで、「イヤホンのタッチ操作が快適なもの」や「カスタマイズを自由にしたい人」には全くおすすめできないポイントになります。
音声遅延は大きめ
完全ワイヤレスイヤホンにとって音声遅延はよくある問題ですが、QuietComfort Earbudsは音声遅延が少し大きめな印象です。
YouTubeなどで動画を見ているときの口元がハッキリとズレているのを感じます。
以下のサイトを使って遅延を測ってみたところ、自分の測定としてこのような結果になりましたのでご参考ください。
- サウンドハウス 【音ズレ確認】遅延計測ツール 1分 Bluetoothヘッドホン・イヤホン キャプチャーボード モニターの音ズレ確認に使えます
- 約20フレーム
- EmptyRobo Bluetooth ワイヤレスイヤホン/ヘッドホン 遅延テスト 60FPS
- 約220ms
イヤホンやケースが大きく重め
外耳道まで入らないので耳の中への負担がなく、またイヤーチップが優秀なこともあり2週間使ってみてイヤホンの重量を重いと感じたことはありませんでした。
ですが、念のためと思いイヤホン本体の重量を測ってみたところ「片側約9.1g」と、びっくりするくらい重いイヤホンでした。(SOUNDPEATSさんのAir3なんかは約4gなので倍以上ですね)
イヤホン本体のデザインも大きめで、鏡で見たときに「おーけっこう大きいなぁ」というインパクトはあります。
感覚的には手に持ったときに「ちょっと重いなーこのイヤホン」くらいだったので、測ってみて本当にびっくりしました。
ただ、つけ心地が良く、またデザインも気に入っているので個人的には気になりませんが、念のためのご紹介でした。
また、ケース本体は若干大きめのサイズ感で重量も約75gと重めになります。
普段子供の保育園の送り迎えで持ち歩いていて、ポケットには「間違いなくある」という存在感を放っています。
どういう人におすすめか
最後に、QuietComfort Earbudsがどういう人におすすめかを解説します。
- カナル型が苦手だけどノイキャンや外音取込機能も欲しい人
- とにかく高性能なノイキャンと外音取込機能が欲しい人
それぞれ解説します。
カナル型が苦手だけどノイキャンや外音取込機能も欲しい人
自分がまさにそうなのですが、カナル型イヤホンで耳の中がかゆくなったり痛くなったりしやすい方には特におすすめできます。
イヤーピースを付けないインナーイヤー型イヤホンだと耳への負担が少なくてつけ心地は快適なものの、密閉しないので周りの音がガンガン入ってきます。
作業に集中したいときは周りの雑音を消して音楽を聴きながら集中したい、打ち合わせ中に周りの車の音で声が聞こえないことが無いようにしたい、ということにインナーイヤー型は苦手です。
QuietComfort Earbudsはカナル型とインナーイヤー型の両方の良いところを取り入れられていて、耳への負担が少ないながらも高性能なノイキャンや外音取込が使える珍しいイヤホンに仕上がっています。(外音取込機能を使えばインナーイヤー型の周りの音が聞こえるというのも実現できます)
なので、カナル型が苦手な人には特におすすめです!
とにかく高性能なノイキャンと外音取込機能が欲しい人
先のお気に入りポイントでも紹介しましたが、QuietComfort Earbudsのノイキャンと外音取込機能の性能は圧倒的で、自分の持っている完全ワイヤレスイヤホンの中ではぶっちぎりの1位です。
なので、とにかくノイキャンと外音取込機能の性能を求める方にはおすすめできます!
ノイキャン付き完全ワイヤレスイヤホンの中には、「あれ、今ノイキャンオンにしてたっけ?」となるくらい微妙な利き方のモノもありますが、このイヤホンは全くそんなことはありません。
今までノイキャン付きの完全ワイヤレスイヤホンを使ってみて「結局そんなに効果なかったな」という印象だった方でも、QuietComfort Earbudsは間違いなく効果を実感してもらえると思います。
以上、Boseさんのノイキャン・外音取込機能付き完全ワイヤレスイヤホン「QuietComfort Earbuds」を2週間ほど使ったレビューでした。
冒頭でも書きましたが、「快適なつけ心地と圧倒的なノイキャン・外音取込性能」と他のイヤホンでは味わえない感動を得られるイヤホンになっていますので、参考にしてもらえると嬉しいです。