今回は、9月に発売されたJabraさんのエントリーモデルの完全ワイヤレスイヤホン「Elite 3」を使ってみた感想を解説します。
Jabraさんのラインナップではエントリー向けになっているものの、性能を考えると「ノイキャンが要らなければElite 3で十分なのでは?」と思えるくらい良いイヤホンになっています。
Elite 3のお気に入りポイントをまとめると↓で、
- 軽くてつけ心地が良い
- 遮音性が高い
- 外音取込機能が使える
- 音質が良い
- 物理ボタンで誤操作が少ない
- 片耳駆動可能
- 急速充電対応
この記事ではお気に入りポイントと逆に気になったところも含め紹介していきますので、気になる方はぜひ検討してみてください。
YouTubeにも解説動画を上げていますので、よかったらこちらも合わせてご参考ください。
目次
Jabra Elite 3のお気に入りポイント
まず、自分がJabra Elite 3の「ここが良い!」と思ったところについて紹介します。
- 軽くてつけ心地が良い
- 遮音性が高い
- 外音取込機能が使える
- 音質が良い
- 物理ボタンで誤操作が少ない
- 片耳駆動可能
- 急速充電対応
順番に解説していきます。
軽くてつけ心地が良い
Elite 3は開封動画を撮りながら開封していて「独特な形してるな~」と思っていたところ、試しにイヤホンを耳に付けた瞬間に「あっ、これめっちゃつけ心地良いやつやん!」となりました。
今まで20台近くイヤホンをレビューしてきましたが、つけ心地はトップクラスですね。
公式サイトによると
クラシックで洗練された北欧デザインと人間工学に基づいた音響工学とが組み合わさった Elite 3
とのことで、抜群のつけ心地も納得できます。
また、イヤホンの本体重量は片側約4.6gとノイキャンや外音取込機能が付いているイヤホンの多くが約7gかそれ以上なので、かなり軽く作られています。
そのため耳への負担が少なく、長時間付けていても耳が疲れにくい設計になっています。
遮音性が高い
先ほどのつけ心地にも関連するのかElite 3はノイキャン機能なしにも関わらず、「ノイキャンONになってる?」と思えるくらい遮音性が高いです。
知らずに購入していたのですが、公式サイトによると
遮音性能を追求して設計されたElite 3 は、気になる周囲の雑音を遮断するので、いつでもどこでも音楽に没頭できます。
とのことで、実際に(例えが良くないですが)「あんまり質の高くないノイキャン付きイヤホンよりもノイズは聞こえない」です。
個人的には、イヤホン自体の遮音性が高ければ「そもそもノイキャンって本当に必要?」と思っている派なので、イヤホン自体で遮音性を高めてノイズを聞こえにくくしてくれているのは様々なメリット(軽くなる、イヤホン自体を小さくできる、バッテリー持ちが良くなる、など)があって良いですね。
外音取込機能が使える
Elite 3は、エントリーモデルながら外音取込機能(ヒアスルー)を搭載しています。
外音取込のレベルとしては、「サー」というノイズがとても少なくて、かなり自然に音を取り込んでくれる仕様になっています。
外音取込のON・OFFも1.5秒くらいで切り替わりますし、外音取込ONであればイヤホンを付けたままでの会話も問題なく行えます。
JabraさんはElite 85tでもそうでしたが外音取込機能のレベルが高いのが良いですね。
(補足で、Elite 3の外音取込の聞こえ方としては、伝わる人が少ないかもしれませんが「Elite 85tの通話中の側音取込」の聞こえ方によく似ています。)
音質が良い
Elite 3は1万円を切っているにも関わらず、先に紹介したつけ心地の良さや遮音性、外音取込機能も備えているのに音も普通に良いイヤホンです。
音質の傾向としてはどこかの音域に特化しているわけではなく、どの領域もバランス良く鳴らしてくれていて、音場はそこまで広くない印象でした。
個人的には、Elite 85は低音がボヤケて聞こえている感覚だったので、Elite 3ではそれが改善されているのが良いですね。
低音も粒立ち良く鳴ってくれているのでかなり聞き取りやすい音質に仕上がっています。
物理ボタンで誤操作が少ない
Elite 3は音楽の一時停止や曲送りなどを物理ボタンで操作で行う仕様になっています。
個人的にはこの物理ボタン仕様は大好きで、タッチ操作のイヤホンに比べると圧倒的に誤操作が出ないのが本当に良いですね。
ボタン操作は以下のような仕様になっています。
- 再生コントロール
- 右1回押し: 再生/一時停止
- 右2回押し: 曲送り
- 右3回押し: 曲戻し
- ボリューム操作
- 右長押し: 音量上げる
- 左長押し: 音量下げる
- 外音取込切り替え
- 左1回押し: 外音取込/ノーマル
- アプリ呼び出し
- 左2回押し: 音声アシスタントやSpotifyなどを起動(アプリで変更可)
自分の場合、音量操作はスマホやPC側で行うので、ボタン操作が再生コントロールを優先して割り当てられているのも良いですね。
片耳駆動可能
Elite 3は、モノラルモードにはならないものの片耳ずつ使うことができます。
Elite 85tのときは、右耳を耳に付けておかないと左耳からも音が鳴らなくなってしまう仕様(YouTube見たりしながら右耳をポリポリするために外したら音が止まるという状態)だったので、こちらはありがたい改善ポイントですね。
一日中通話の待機をしておかなければいけない日は、左耳と右耳を交互に充電しながら使うことで、一日中片耳で音楽を聴きながら使うことができます。
急速充電対応
Elite 3はワイヤレス充電には対応していないものの、急速充電に対応しています。
イヤホンを充電ケースで10分充電したら最長1時間程度使用できるくらいまで回復してくれるので、充電をし忘れたときでも10分我慢すれば短距離の移動は賄えそうですね。
Jabra Elite 3の気になるところ
今度は、Jabra Elite 3のちょっと気になったところを紹介しますので、参考にしてみてください。
- 外音取込がちょっとだけ不安定
- パッケージが開けにくかった
順番に解説します。
外音取込がちょっとだけ不安定
音質面では不満の少ない外音取込機能ですが、今の時点ではちょっと不安定なところがあります。
具体的には、外音取込をONにしている状態で、動画を再生したり音楽を再生したりするときに一時外音取り込みがOFFになって、またONになるという挙動をします。
使っていく上で大きな問題はありませんが、耳がウニウニする感じになるので注意点としてご紹介しておきました。
ファームウェアのアップデートに期待したいところです。
パッケージが開けにくかった
こちらはイヤホンとしての機能に対する気になるところではないので、読み飛ばしていただいても大丈夫です。
最初にパッケージを開けるときに(自分が不器用なだけかもしれませんが)フタの引っ掛かりを全然開けられず↓のようにビリビリに破れてしまいました。。。
環境のことを配慮してか紙素材がメインのパッケージになっているため、「パッケージをきれいに保管しておきたい」という方は、開けるとき本当に慎重に開けることをおすすめします。
Jabra Elite 3におすすめのイヤーピース
最後に、Jabra Elite 3で自分が試してみたイヤーピースについて紹介します。(おすすめ度は5段階)
Elite 3はイヤーピースを付けるノズルがかなり短いため、主に「完全ワイヤレスイヤホン向け」とされているイヤーピースの中でも、特に短めのものしかフィッティングが良くない印象でした。
- SpinFit CP1025
- おすすめ度: 5
- 軸が動いてくれるのでフィット感が非常に良く、音質のバランスも良いので、今のところ個人的にはこの組み合わせが一番好き。
- final TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様
- おすすめ度: 4
- フィット感もよく低音が良く出てくれる印象、密着感が苦手でなければおすすめ!
- AZLA SednaEarfit Crystal for TWS
- おすすめ度: 3
- かゆくなりにくくフィット感良し、低音が薄めになるためつけ心地優先であればこちら。
Jabra Elite 3ギャラリー
Jabra Elite 3の写真をいくつか撮ってみたので雰囲気が伝われば嬉しいです。
以上、9月に発売されたJabraさんのエントリーモデルの完全ワイヤレスイヤホン「Elite 3」を使ってみた感想の解説でした。
個人的には、これから完全ワイヤレスイヤホンを買おうと思っている方で、「ノイキャンは特に要らないけど、音質には少しこだわりたい」という人には特におすすめな印象でした。
これから「Elite 3」を買おうか迷っている方、「Elite 3はどうなんだろう?」と気になっている方の参考になれば幸いです。