今回は、Easy earphonesさんからご提供いただきました「KBEAR NEON」を使ってみて、良いと思ったところと気になるところ、どういう人に向いているかを解説します。
結論としては、音質も良くリケーブルも可能でコスパの良いイヤホンという印象で、まだバランスド・アーマチュアドライバーのイヤホンを持っていない方には特におすすめできるイヤホンです。
シンプルながらも珍しいカラーバリエーションがあるので、ちょっと人とは違うものを使いたいという人に特におすすめできるイヤホンです。
これからバランスド・アーマチュアドライバーのイヤホンを購入しようとしている人の参考になれば幸いです。
目次
KBEAR NEONの特徴
まず、KBEAR NEONの特徴について簡単に紹介します。
- 音質の傾向はモニターライク
- リケーブル可
- 付属品がしっかりしている
順番に解説していきます。
音質の傾向はモニターライク
シングルバランスド・アーマチュアドライバーらしく、中音域にフォーカスされ粒立ちのはっきりした音と感じました。
価格は安いながらもバランスド・アーマチュアで有名なアメリカのknowlesというメーカーのものが使われており、しっかりと音を鳴らしてくれます。
めちゃくちゃ音質にこだわる人でなければ十分満足できる音質ではないでしょうか。
また、付属の低反発イヤーピースを使うことで、低音がよりくっきり聴こえるので低音重視で聴きたい方は低反発イヤーピースを使うのをおすすめします。
リケーブル可
KBEAR NEONで使われているのは、2pin 7.8mmのケーブルで、この端子を持つケーブルであればリケーブル可能です。
付属のケーブルも「銀メッキOCC導線」の撚り線になっていて、しなやかかつ見た目もおしゃれで使いやすいケーブルになっています。
気に入ったイヤホンでリケーブルできるのは本当にありがたいですね。
付属品がしっかりしている
KBEAR NEONは以下が付属品として付いてきており、それぞれがしっかりしていてます。
- セミハードケース
- 低反発イヤーピース(1サイズ)
- シリコンイヤーピース(S、M、L)
特にセミハードケースは個人的に使いやすいサイズ感で、中にメッシュポケットもあってかなり使い勝手の良いケースです。(一応これ単体でも販売されているようです)
KBEAR NEONギャラリー
KBEAR NEONの写真をいくつか撮影してみましたので、雰囲気が少しでも伝われば嬉しいです。
KBEAR NEONの良いところ
次に、KBEAR NEONの良いと感じたところを紹介します。
- 高級感がある
- 取り回しやすい
- 声が聴き取りやすい
順番に解説していきます。
高級感がある
KBEAR NEONは本体が透明感のあるクリアカラーになっていて、バランスド・アーマチュアドライバーも目視できるようになっていて所有欲を満たされます。
また、ケーブルも特徴のところで紹介したとおり、しなやかかつ見た目もおしゃれなものになっているため、なかなか高級感があります。
イヤーピースもシリコンタイプと低反発タイプが付属してくるので、コストパフォーマンスも良いイヤホンになっていると感じました。
取り回しやすい
KBEAR NEONはいわゆるシュア掛けタイプではなく、ストレートタイプのイヤホンです。
自分が普段使っている有線イヤホンがシュア掛けタイプのイヤホンなためか、ケースから取り出すときにケーブルにイヤホンに絡みついてしまうことがあります。
KBEAR NEONは筐体がきれいな筒状をしていることもあり、引っかかりも少ない形をしているのでケーブルが絡みにくくなっています。
ケースにサッとしまって、サッと取り出せるのはストレスが少なくて良いですね😎
声が聴き取りやすい
バランスド・アーマチュア1機搭載のイヤホンに共通しているイメージですが、中音域がよく鳴ってくれるため音楽を聴いているときのボーカルが聴き取りやすいです。
特に意識していなかったのですが、映画や動画を観ているときにより「声聴き取りやすいな」と感じました。
アクション映画を観ていると「アクションシーンで急に音量が上がる現象」が少しマシに感じたので、音楽だけでなく映像コンテンツを楽しむときにも使いやすいイヤホンという印象ですね。
KBEAR NEONの気になるところ
基本的にコスパも良く気になるところはほとんどありませんが、ひねり出してみたKBEAR NEONのちょっと気になるところを紹介します。
- イヤホン本体がちょっと長い
- 2ピンの±が少しわかりづらい
順番に解説します。
イヤホン本体がちょっと長い
重量はとても軽いのですが、イヤホン本体が少し長いと感じました。
その影響で、ケーブルの付け根部分が垂れ下がり気味になり、テコの原理のような形で少し耳の中に負担がかかる印象です。
ストレートタイプのイヤホンの宿命でもあり、完全ワイヤレスイヤホンでもノズルが長いものと同じような感触になりますので、KBEAR NEON特有の問題ではありませんが、シュア掛けに慣れている人だと同じような印象を抱くかもしれません。
2ピンの±が少しわかりづらい
2ピンの端子はプラスとマイナスが決まっているので、きちんとした方向で挿す必要があります。
イヤホン本体側がきれいな筒状になっているため、初見で「プラスどっち!?」となってしまいEasy earphonesさんに確認させていただきました。
ケーブルの合わせ方は以下のようになります。
- R側: ケーブルの印字「R」の上側の端子に、イヤホン側の窪みのある方を合わせる
- L側: ケーブルの印字「L」の上側の端子に、イヤホン側の窪みのある方を合わせる
頻繁にリケーブルしなければ、一度ケーブルを接続するともう気にならないことではありますが、自分と同じように2ピンケーブル初めての方は戸惑う部分かもしれませんので、参考にしてもらえると嬉しいです。
どういう人に向いているか
KBEAR NEONは、特に「まだバランスド・アーマチュアドライバーのイヤホンを持っていない方」には特におすすめできるイヤホンです。
バランスド・アーマチュアドライバーのイヤホンは複数機搭載されているものが多く、高額になりがちなので普段ダイナミックドライバーのイヤホンを使っている人が初めて乗り換えるにはハードルが高い印象です。
KBEAR NEONは価格が(日本円で)5,000円程度と購入しやすい価格帯で、付属品もきっちりしているため「一度バランスド・アーマチュアを試してみたい」という方にはピッタリだと感じました。
イヤーピースを交換してみたり、ケーブルを替えてみたりして楽しんでからステップアップで複数のバランスド・アーマチュアが搭載されたイヤホンに乗り換えてみるのはいかがでしょうか。
以上、Easy earphonesさんからご提供いただきました「KBEAR NEON」を使ってみて、良いと思ったところと気になるところ、どういう人に向いているかの解説でした。
シンプルながらも珍しいカラーバリエーションがあるので、ちょっと人とは違うものを使いたいという人に特におすすめできるイヤホンです。
バランスド・アーマチュア入門機として、一度検討してみてはいかがでしょうか。