今回は、最近お気に入りのイヤホンメーカーであるNUARLさんから去年発売されたハイエンドの有線イヤホン「NX1」を使ってみて良いと思ったところと気になるところ、どういう人に向いているかを紹介できればと思います。
結論としては、音質がめちゃくちゃ良いだけでなくイヤホン本体のつけ心地もめちゃくちゃ良いので、長い時間快適に音楽を楽しめるイヤホンです。
完全ワイヤレスイヤホン全盛?の現在ですが、有線イヤホンは充電を気にしなくてよくBluetoothの遅延も無いので、普段は良い音で音楽を聴きながら作業をしつつ、重要な打ち合わせにもそのまま参加したいという場合でも安心して使えます。
良い音質のイヤホンを買ってみたいけど何を買ったら良いか迷っている方、NX1って情報少ないけどどうなの?と困っている方の参考になれば幸いです。
目次
NX1の特徴
まず初めにNUARL NX1の特徴を簡単に紹介します。
- MMCX対応
- ケーブルはシュア掛け
- イヤーピースが2種類付属
順番に解説していきます。
MMCX対応
NX1はいわゆる「リケーブル可能なイヤホン」になります。
リケーブルとは、例えばケーブルが消耗して断線して音がきちんと聴こえなくなってしまった時に新しくケーブルだけを買ってきて、ケーブルを差し替えるだけでまた通常通り音を楽しむことができるものです。
他にもリケーブルの効果としては、「低音がより好みの音になる」や「高音がキレイに聴こえるようになる」など、各ケーブルに使われている線の材質や作り方で音の傾向が変わるため、イヤホンをより自分好みの音に変えることができます。
イヤホンケーブルには規格がいくつかあって、その交換するケーブルを購入するときにMMCX規格のものを購入することでNX1に取り付けることができるようになります。
MMCX対応のイヤホンは、SHUREさんから発売されているSEシリーズをはじめかなりいろんなメーカーから発売されていることもあり、リケーブルで選べるケーブルの種類も豊富なのが良いですね。
ケーブルはシュア掛け
NX1のイヤホンケーブルはいわゆる「シュア掛け」と呼ばれる耳の後ろ側にケーブルを回す付け方になります。
(シュア掛けのシュアはイヤホンメーカーのSHUREさんから来ていますが、シュア掛け以外の呼び方がわからなかったのでここではシュア掛けと表現しています)
シュア掛けは耳の後ろでケーブルが皮膚に接触してくれているため、イヤホンケーブルが服などに擦れたときに鳴る「タッチノイズ」が少なく快適に音楽を楽しめます。
イヤーピースが2種類付属
NX1にはイヤーピースが2種類付属してきます。
- BlockEar+
抗菌シリコンが使われていて、遮音性も高くつけ心地も良いイヤーピースで、S、MS、M、Lの4サイズあります。 - MagicEar+
抗菌ウレタンが使われていて、BlockEar+よりもさらに遮音性が高く装着感に優れています。
いわゆる低反発フォームタイプで、潰して耳の中に入れた後に徐々に膨らんで自分の耳にフィットしてくれるイメージです。
どちらのイヤーピースもイヤホンのアクセサリとして購入できますが、両方とも1500円を超えることもありつけ心地抜群のイヤーピースです。
NX1ギャラリー
NX1の写真をいくつか撮影してみましたので、雰囲気が少しでも伝われば嬉しいです。
NX1の良いところ
次にNX1のここが良いと思うところを紹介します。
- 音が良い
- つけ心地が良い
- ケーブルの柔らかさ
順番に解説していきます。
音が良い
NX1の音質はモニターライクというよりは、音楽を楽しめるような音質という印象を受けました。
HDSSという音響特許技術も採用されているため、音の解像度も高く開放感もあり、また低音が絶妙(ドンシャリではない)でかなり好みの音質です。
最近イヤホンの性能チェックに使える動画として以下を使っていて、NX1は空間表現がきちんとされているイヤホンだというのもわかります。
今使ってるイヤホンで試してみるとけっこう面白いと思います。
- Synthetic HRTF 3D Audio Test 2 (for Headphones)
音がいろんな方向と距離から鳴って、それがイヤホンを通してその位置で聴こえるかどうかがわかります。 - chi.binaural - 3D Audio for Headphones / Advanced-distance
プレゼンターが移動しながら話しているような感じで、声がきちんと方向と距離から聴こえるかどうかがわかります。 - 3D BINAURAL GUITARS WITH SEPARATE STRINGS
複数の楽器がいろんな方向と距離、それぞれが複雑に同時に鳴り、それがきちんと聴こえるかどうかがわかります。
引用元: Bluetoothイヤホン/ヘッドホン/スピーカーの音質・性能テスト用の動画・曲チェックリストまとめ - LABOホンテン
SE535LTDはモニターライクなためか、前後上下の位置関係には弱いこともこれでわかりましたし、SE535LTDの方が値段は高いですが表現されている音が全然違うため、値段が高ければ好きな音になるわけではないというのを改めて認識しました。
今まではモニターライクな音が好みでSHURE SE535LTDをメインに使っていましたが、NX1のような空間表現がしっかりされていて良質な音だとクラシックのような音楽を聴くのも楽しくなりますね😎
つけ心地が良い
NX1は有線イヤホンとしては少し大柄であり、イヤホン本体はマグネシウム合金でできていますが、削り出しがとても丁寧で肌触りが良いためつけ心地は抜群に良いです。
また、イヤホン本体の重さとしては片側6.7gあるため「重いのかな?」と思いましたが、実際に付けてみるとフィット感が良いためか重さをあまり感じません。
自分の場合は、一日中付けていても耳が疲れるということはなかったですね。
ケーブルの柔らかさ
NX1は付属のケーブルもなかなかのこだわりモノとなっており、「銀メッキ7N OCC 8線撚り」と名前からすごそうなケーブルになっています。
ようは細い8本の細い線が編み込まれている形状のケーブルになっているのですが、これがとても柔らかく絡みづらくなっているためとても取り扱いやすいケーブルになっています。
以前、ケーブルの保護膜が異常に固い素材が使われているものを使っていたときに、音は良いけどケースにしまいにくいと感じたことがあるのですが、銀メッキ7N OCC 8線撚りで作られたこのケーブルはそんなこともありません。
NX1の気になるところ
NX1には、基本的に気になるところはありません。が、人によってはここは気をつけた方が良いかも?というところを紹介します。
- 実物の色味がわかりにくい
- アルミ削り出しケースの擦れ感
順番に解説します。
実物の色味がわかりにくい
NX1を買う前にインターネットでめちゃくちゃ調べたのですが、なかなか情報が見つかりませんでした。
NX1のイヤホン本体のカラーはシャンパンゴールドで、公式サイトの商品だけが写っている写真では黒みを帯びた金色という感じに見えますが、実際はモデルさんが耳に付けて写っている写真の色味が近いですね。
材質の高級感が高すぎて周りのものの色味が反射して写真に写ってしまうため、この記事内で載せている写真でもわかりづらくて恐縮ですが、実物はきれいなシャンパンゴールドです。
アルミ削り出しケースの擦れ感
NX1を入れておく付属のケースはアルミ削り出しでとても高級感のあるケースになっています。
ケース内も傷が付かないように布地が貼ってあって大きさもちょうどよく使いやすいケースですが、ケースの開閉はペットボトルキャップのようにひねって開け閉めするタイプになっています。
ケースの開け閉めのときに、金属同士が擦れ合う感触がします。
個人的にはこの金属同士が擦れ合う感触がめちゃくちゃ苦手で、、、めちゃくちゃ辛いです😂
そのため、自分は百均で買ってきたポーチにイヤホンを収納することにしました。
金属同士が擦れ合う感触や音が苦手な人は要注意です。
どういう人に向いているか
NX1は、モニターイヤホンのような原音忠実な音を再現するというよりも、空間表現も含め音楽を心地よく楽しみたい人向けのイヤホンになっています。
そのため、SHURE SE535LTDと比較しても、どっちの方が音が良い悪いというよりも全く種類の異なる音質になっているので「とにかく良い音で音楽を楽しみたい」という人にはおすすめできるイヤホンですね。
ちなみに自分の場合は、イヤーピース「final TYPE E 完全ワイヤレス仕様」を使っていて、音質がさらに自分好みになりつけ心地も良くなって、一番のお気に入りイヤホンになりつつあります。
以上、「NUARL NX1」を使ってみて良いと思ったところと気になるところ、どういう人に向いているかのご紹介でした。
NX1で特にここが良いと思うところは
- 音が良い
- つけ心地が良い
の2つですね。
気になる方は、ぜひ一度お店で試聴させてもらうことをおすすめします😎
高級イヤホンを買ってみたいけど何を買ったら良いか迷っている方、NX1って情報少ないけどどうなの?と困っている方の参考になれば幸いです。