今回は、コーヒーを抽出するドリッパーとして新しく購入したステンレスメッシュタイプのドリッパーについて解説します。
これまで5種類以上のコーヒー抽出方法を試してきて、元バリスタの友人からコーヒー抽出方法を学んで以来、1日3回毎日コーヒーをドリッパーで淹れるこだわりまくりなコーヒー好きとして、
- ステンレスメッシュタイプで解決できた問題
- ステンレスメッシュタイプの良いところ
- ステンレスメッシュタイプの気になるところ
をそれぞれ紹介していきます。
普段ペーパードリップで満足している人でも「ステンレスメッシュタイプを1つ持っていても良いかも」と思える良さがありますので、参考になれば幸いです。
目次
ステンレスメッシュタイプで解決できた問題
普段自分は以下の抽出方法でコーヒーを淹れることが多いです。
- ペーパードリッパー(ハリオ V60)
- エアロプレス
この2つの抽出方法だと以下の問題があったのですが、ステンレスメッシュタイプのドリッパーを使うことで見事2つとも解決することができました。
- 抽出するときの目詰まり
- 抽出後の後処理
それぞれ解説していきます。
抽出するときの目詰まり
元バリスタの友人からコーヒー抽出方法を伝授してもらったこともあり、洗い物も最小限で済む「ペーパードリップが攻守ともに最強」と思っていたのですが、良いコーヒー豆だと目詰まりして抽出に5分以上かかるという問題を抱えていました。
一般的にペーパードリップでの最適なコーヒー抽出時間は2分半~3分程度とされているので、5分以上かかってまだ抽出が終わっていないのはなかなか異常な状況というのがわかってもらえると思います。
流石に5分以上抽出に時間がかかってしまうと味が(良くない方向に)変わってしまうので、途中で抽出をやめるか抽出で使う豆の挽き方を異常に粗くしたりする必要がありました。
どちらの場合でもやはり味が変わってしまって豆本来の美味しさが出ないので、良いコーヒー豆を淹れるときはエアロプレスでコーヒーを淹れるように変えてしのいでいます。
ステンレスメッシュタイプでは、普通のペーパードリップと違い紙フィルターを通さないので抽出中に目詰まりすることはありません。(正直、メッシュの方が詰まって抽出できなくなるかなーと疑っていましたがw)
ペーパーを通さないということはろ過された純粋なコーヒー成分を飲むわけではないためドリッパー派からすると邪道かもしれませんが、豆の油分や雑味もダイレクトに楽しめるのである意味豆本来の味を最大限楽しむことができます。
目詰まりせず、味も楽しめるとなかなか良いポイントですね。
抽出後の後処理
ペーパードリッパーは言うことが無いほど後処理がラクで、出がらしの処理はペーパーフィルターで豆を包んでゴミ箱にポイ、洗い物は本当に最小限で最強ですね。
エアロプレスについては、出がらしの処理はゴミ箱に向かってポンっと最後のひと押しをするだけでラクですが、洗い物の量は部品を3つに分解して洗うため多いと感じます。洗って水気を取った後に乾かすスペースも必要なので場所も取りますね。
目詰まり問題と総合的に考えるとどっちもどっちというところで悩んでいましたが、ステンレスメッシュタイプのドリッパーはちょうど間のような印象です。
ステンレスメッシュは、出がらしの処理はゴミ箱に向かって「カンカンと叩きつけるだけ」、洗い物はドリッパーと同じく最小限、となかなかコーヒー抽出後の後処理もラクな部類になります。
良いところ
次にステンレスメッシュタイプの良いところを紹介します。
- 目が細かくて微粉は思ったより出ない
- 豆の味をより深く味わえる
- 手入れがラクで消耗品がない
順番に解説します。
目が細かくて微粉は思ったより出ない
ステンレスメッシュタイプはフレンチプレスと同じように、金属の細かいメッシュでコーヒーを抽出するため多少は微粉がコーヒーに混じります。(時間が経つにつれてカップの底に溜まる粒子ですね。)
この微粉の量ですが、フレンチプレス(HARIO ハリオール・ブライトN)と比べても少ないかなという印象です。
こればっかりは感覚に依存するところでもあるので、ちょっとした微粉も許さないという方にはおすすめできません。
豆の味をより深く味わえる
上の「抽出するときの目詰まり」のところでも書きましたが、ペーパーフィルターと比較すると豆の油分や雑味も一緒に抽出するので、豆の味をより深く味わうことができます。
ペーパーフィルターで淹れたスッキリとした味わいが好きな方には合わないかもしれませんが、マキネッタやフレンチプレスで飲むコーヒーが好きな方にはかなりおすすめできる淹れ方になります。
手入れがラクで消耗品がない
洗い物がステンレスメッシュフィルター本体だけで、普通の食器洗い用のスポンジと洗剤で洗えるのでお手入れがめちゃくちゃラクです。
本体もステンレス製なので多少雑に扱っても割れることはありません。(洗い物しているときにちょっとぶつけてしまって凹みはしましたが)
ネルドリッパーだとドリッパーを水に漬けて冷蔵庫に保存する必要があったり、マキネッタやエアロプレス、フレンチプレスはパッキン部分が傷んだりして交換する必要が出てきたりします。
また、ペーパーレスなので「あーフィルターあと何枚残ってたかなー」と気にする必要がありません。
長く使うにはもってこいですね。
気になるところ
続いてステンレスメッシュタイプの気になるところを紹介します。
- 豆の処理がほんの少し手間
- ヤケドしやすい
順番に解説します。
豆の処理がほんの少し手間
「出がらしの処理」のところでラクと解説したものの、やはりペーパードリップと比べるとどうしても少し手間が増えます。
ゴミ袋にガンガンとドリッパーを叩きつけてもドリッパーに多少は残ってしまうので、「流しにそのまま流して大丈夫か?」と気になる人はティッシュなどで拭うのが良さそうですね。
ペーパードリップのラクさを取るかメッシュタイプの豆の味わいを取るか悩むところです。
ヤケドしやすい
オールステンレスの場合だけですが、ドリッパー全体が熱くなるのでドリップ中に豆を混ぜたりするときは要注意です。
普段ペーパードリップで豆を混ぜるときにドリッパーを持って振るのですが、初めてステンレスメッシュタイプでコーヒーを淹れるときにガッと全体を掴んで見事にヤケドしました。
ヘラやマドラーを使わずにドリッパー内の豆を混ぜる場合は問題になりませんが、自分のように洗い物が増えることをイヤがってドリッパーを振って対処する方は要注意です。
以上、ステンレスメッシュタイプのコーヒードリッパーの解説でした。
ペーパードリップやエアロプレスで十分問題ないと思うのですが、自分は「手間を最小限にしつつ、最大限コーヒーの味わいを楽しみたい」という想いからいろいろなコーヒーの抽出方法を試してきました。
基本的にはペーパードリップが最強だと確信していますが、コーヒーはやはり嗜好品なのでいつもとちょっと違った味わいを楽しむのもありかと想います。
手間が少なくいつもとちょっと違った味わいを楽しめる、ステンレスメッシュタイプのドリッパーも良かったら検討してみてください。