今回は、先日会社設立freeeを使って合同会社の登記申請を行いましたので、
- 事前準備したもの
- アカウント作成~法務局提出までの流れ
について実体験を踏まえて解説します。
結論としては、アカウント作成から法務局に提出するまで3日ほどしかかからず、とてもスムーズに登記申請ができましたので、満足度はめちゃくちゃ高かったです😄
本記事では
- 合同会社登記の準備に何が必要か
- 会社設立freeeを使った登記の流れ
について細かく紹介しますので、これから合同会社を設立しようとしている方、会社設立freeeは使い心地どうなのかを知りたい方の参考になれば幸いです。
※ 自分の場合は、代表者1名だけの登記だったので本記事はその前提で記載しています。複数人で登記を行う場合は内容が変わってくるのでご注意ください。
目次
事前準備したもの
まず、会社設立freeeにアカウントを作る前に自分で準備しておいたものを紹介します。
- 会社の名称
- 会社の印鑑(実印、銀行印、角印(法人の認印))
- 登記先住所
- 定款の目的の部分
- 決算期
- 資本金
- 登記費用
- 代表者の実印と印鑑証明書
- CD-R
- 複合機
- クレジットカード(代表者個人のもの)
意外と多いですが、順番に解説していきます。
会社の名称
まずこれから作ろうとする会社の名前ですね。
最近では会社の名称に英語表記が使えるようになったそうですが、自分の場合はカタカナのみの「合同会社[カタカナ表記]」にしました。
会社の名称に加えて、ドメイン(xxxxx.co.jp, xxxxx.com, xxxxx.jpなど)もセットで調べておき、空いているか確認するのがおすすめです。
また、英文用の名前も定款で定めることができるので、合わせて決めておきました。(XXXX LLCやXXXX Incなど)
会社の印鑑(実印、銀行印、角印(法人の認印))
会社設立のために必要な印鑑は実印だけですが、設立後に銀行口座を開いたり、見積書や請求書に角印を使う予定があったので、よく売られている「法人印鑑3点セット」をインターネットで注文しました。
ここは人によってこだわりが出るところなので、素材や作りにこだわる方は「お店選びから印鑑作成完了」まで時間を確保しておいた方が良いかもしれません😅
登記先住所
こちらは「会社の住所」になる登記先住所です。
人によっては代表者の住まいが登記先として使える場合は、そのまま代表者の住所を登記先として使うケースもあるようですが、自分は「住居として」借りている物件のため別途コワーキングスペースを借りることにしました。(来客用の会議室も借りれるので便利ですね)
自分の物件が登記先として使えるかどうかは、不動産管理業者さんやオーナーさんに確認するのが安全かと思います。
昨今の情勢からコワーキングスペースが普及していることもあり、空きがあったので1週間程度で借りることができました。
コワーキングスペースを借りるときも、「ひとまず代表者名義で借りて、後から会社名義に変更ができるかどうか」を事前に確認しておきましょう。
定款の目的の部分
こちらは会社の事業内容で、いろいろなWebサイトを参考に将来やる予定の事業も含め十数個用意しました。
こちらについては会社設立freeeの場合、電子署名をしてくださる専門家の方から添削をいただけるので書きぶりはその時に相談できます。
決算期
会社設立時に決算期(事業年度)を決めておく必要があります。
「税理士YouTuberチャンネル!! / ヒロ税理士(外部リンク YouTube」こちらに「できるだけ長く年度を取った方が良い」、「税理士さんが忙しくない時期の方が良い」というアドバイスがありましたので、参考にさせてもらいました。
基本的に自由に決められますが、顧問税理士さんに予め相談しておくのが良いかと思います。
資本金
会社設立時の資本金の準備が必要です。
自分の場合は失敗して、先に資本金用の銀行口座にお金を入れてしまっていたのですが、後述の「定款の認証」が完了するまで移さない方が良いです。(二度手間になるので😓)
登記費用
合同会社の場合、登録免許税として6万円が必要なので資本金とは別で用意しておきます。(法務局で提出する場合は、あらかじめ収入印紙を買っておく必要はありません、現地で購入できます。)
代表者の実印と印鑑証明書
会社設立にあたって代表者の実印と印鑑証明書が必要になります。
役所への実印の登録がまだの方はまず登録が必要で、登録済みの方は印鑑証明書を役所に行ってもらってくるだけです。
CD-R
自分の場合は電子定款を選択したので、定款をCD-Rなどに書き込んで法務局に持っていく必要があります。
そのためCD-Rを事前に購入しておきます。
細かいですが、CD-Rのラベルに会社名を書く必要があったので、油性マジックも用意しておきましょう。(おそらくテプラとかでも大丈夫だと思いますが)
複合機
法務局に提出する書類一式を会社設立freeeでダウンロードできるので、そのまま印刷するのに使います。
また、専門家に電子定款認証をしてもらう場合は代表者の印鑑証明書のアップロードが必要になるので、スキャナー機能もあると良いですね。
コンビニプリンターでも代用できるので必須ではありませんが、自宅だけで作業が完結すると便利なのでプリンターを用意しておくのをおすすめします🙂
クレジットカード(代表者個人のもの)
こちらは会社設立freeeで設立後に、その会社の会計を会計freeeに年額契約すると「定款を専門家に見てもらう代行手数料が0円になる」ので、その年額契約時に使用しました。
元々個人事業主の会計も会計freeeを使っていたので、使い勝手を同じにしておいた方がラクということもありfreeeを選択しましたが、既に別サービスを利用している方は検討が必要だと思います。
アカウント作成~法務局提出までの流れ
事前準備が整ったあと、会社設立freeeにアカウントを作成するところから実際に法務局に書類を提出するまでの流れを解説します。
- アカウント作成
- 定款・登記書類の作成に必要な情報を入力
- 作成した登記書類の認証
- 銀行口座に資本金を入金
- 提出物の準備
- 法務局に提出
順番に流れを解説します。
アカウント開設
こちらはシンプルに「会社設立freee(外部リンク 公式サイト)」でアカウントを作成します。
アカウント作成で使ったメールアドレスに定款を確認してもらう専門家からの連絡が届くので、連絡がつくメールアドレスを利用しましょう。
定款・登記書類の作成に必要な情報を入力
会社設立freeeの画面案内に従って、定款・登記書類の作成に必要な情報を順番に入力していきます。
基本的に事前準備したものを順番に入力していけば完了です。
- 会社の住所
1-2-3のような住所表記ではなく、1丁目2番3号のような表記をしました。 - 連絡先
登記申請書類提出後に修正が必要かどうかの連絡先として使われるので、連絡がつく電話番号にしておくのがおすすめです。 - 決算期
こちらは自分の場合税理士さんと相談していつからいつまでにするか予め設定しておきました。
作成した登記書類の認証
まず定款の認証方法を選びます。
電子定款だと費用が少なくて済むので、電子定款を選択しました。(先の会計freeeを年額契約すると代行手数料が0円になるのでよりおすすめですね)
次に「定款・登記書類の作成に必要な情報を入力」で入力した内容が反映された定款をダウンロードできるので、内容を確認します。
自分の場合、いくつか条項を足したりしたかったのでWordでダウンロードして「変更記録を残す」の設定をしてから加筆修正しました。
その内容を「電子定款に必要なファイルをアップロードする」でアップロードして専門家に添削してもらいます。(ここで専門家の方の作業が発生するので、土日だと連絡待ちになります)
事前準備で用意した印鑑証明書もスキャナーで取り込んでアップロードし、専門家とやり取りを進めて電子定款認証をもらいます🧐
銀行口座に資本金を入金
専門家の方に定款の認証をいただいた日時以降で銀行口座に資本金を入金します。
自分の場合は代表社員1名だけの登記なので、代表者名義の銀行口座に資本金の金額が入金されていれば大丈夫だったため、銀行のATMを使って普通に資本金を入金してきました。
Web通帳のみの場合と通帳がある場合でコピーの準備の仕方が若干違いますが、自分の場合はWeb通帳のみだったのでインターネットから明細をPDFでダウンロードして、印刷して添付しています。
通帳の場合は、入金時に通帳記帳してコピーを取るのが良さそうですね。
提出物の準備
資本金の入金と通帳のコピーが用意できていれば、後は印刷・押印した提出書類一式と定款を書き込んだCD-Rを準備します。
提出書類一式は会社設立freeeのページからPDFでダウンロードできるので、ダウンロードして印刷します。(「登記書類を提出する日」を選択できるので、出しに行く日を設定してダウンロードします)
提出書類については「まとめ方」を掲載してくれているのでそのページを見ながら、製本かホッチキス留めをして会社の印鑑と個人の印鑑を押していきます。
CD-Rについても定款の保存手順をメールで細かく指示してもらえるので、その手順通りにCD-Rに書き込みます。
法務局に提出
提出書類とCD-Rを揃えたら後は法務局に行くだけです。(郵送でも提出できるみたいですが、せっかくの機会だったので出向くことにしました)
法務局でやったことは、
- 収入印紙を購入(登録免許税分)
- 提出書類の収入印紙を貼る欄に1を貼り付け
- 提出書類とCD-Rを提出
- 受付番号をもらう
以上で、トータルで5分かかりませんでしたね。😅
不備があればその場で直すものと思っていろいろ準備していたのですが、「補正があれば登記完了予定日までに連絡します、連絡が無ければ登記完了です」とのことでした。
補正がなければ受付票に書かれている登記完了予定日以降に登記謄本が取れるようになるそうです。
(コンビニのレジで肉まん買うノリで会社作れますね)
以上、会社設立freeeを使って合同会社の登記申請をするまでの準備と実際の申請までの流れの紹介でした。
記事執筆時点でまだ登記が完了していないので、本記事の内容で不足などあれば随時更新していきます🙇♂️
これから会社を設立しようと考えている方、会社設立freeeを使った登記の流れを知りたい方の参考になれば幸いです。