職場の人の呼び方は「さん」で統一した方が良い理由

職場の人の呼び方は「さん」で統一した方が良い理由

今回は職場での同僚や先輩・後輩の呼び方は「さん」で統一した方が良いという持論を解説できればと思います。

「ビジネスの場では当たり前でしょ?」と思われる方も多いかもしれませんが、これまで社長に向かって「○○くん」と呼んで仕事をしていたことがあったり、大学の先生や学生と一緒に仕事をさせていただいたりなど、少し特殊な経験も踏まえてを解説していきます。

「社内の呼び方どうしよう」と悩んでいる方や「転職して新しい職場でいろんな上下関係がある」という方の参考になれば幸いです。

目次


呼び方が決まっている職場の場合

まず前提として社内で(暗黙のルールも含めて)呼び方が「○○部長」「○○課長」、肩書が無い人は「○○さん」などで統一されている場合は、それに合わせるのがベストだと思います。

やはり組織に属する以上チームで仕事をする上では、チームワークを乱すような言動・行動は避けた方が良いと思うからですね。


旧知の仲や呼び方が指定された場合

旧知の仲でビジネス関係になった間柄や相手側から「○○の方がしっくりくる」などの指定があれば、そちらを優先するのが良いと思います。(変に気を遣わせてギクシャクするよりもお互い気持ちよくお仕事ができる方が良いですよね)

ここで冒頭記載していた社長を「○○くん」と呼んでいたことについて少し解説します。

元々とても仲の良かった元同僚が起業してその会社で働かせてもらうことになったときに「これまでの呼び方で大丈夫」と言っていただいたので「○○くん」で一緒にお仕事をさせてもらっていました。(もちろん客先での打ち合わせ中は「○○さん」呼びにしていましたが)

同僚時代も同期はみんなタメ口でしたし良い意味で仲が良く、お互い高め合える関係でライバルでもあったので、上司と部下の関係にはなりますが好意で元々の呼び方のままにしてくれてとても助かりました。


「さん」呼びにするメリット

上記の前提を踏まえた上で、特に呼び方が決まっていない職場で、「さん」呼びにするメリットを考えたいと思います。

  • 年齢性別に関係なく使える
  • 上下関係の入れ替わることがある
  • 年下に喜ばれる

順番に解説します。

年齢性別に関係なく使える

言わずもがなですね、「職場=ビジネスの場」として「さん」呼びで統一している職場も多いんじゃないでしょうか。

また、「○○さん」と呼ぶことで暗黙的に相手への敬意を示すことができるので、シンプルに「さん」呼びは良いなと思います。

細かいですが見た目が男性でも精神的に女性の心をお持ちの方が「○○くん」と呼ばれると、やはりあまり気持ちの良いものではないと思います。

上下関係が入れ替わることがある

自分が新卒で勤めていた頃は不勉強だったこともあり、男性の後輩は「○○くん」と呼んでいました。

これは改めて考えると当時の自分は「上下関係が入れ替わる」ことを想定できておらず、その後輩が上司になった後も「○○くん」で通すのか?という問題が残りますよね。(まぁ上下関係といっても課長や係長というのは役割でしかないので、気にしなくてもいいかもしれませんが)

最初から「さん」で統一しておけば、上下関係が変わったときでも関係なく使えるので便利ではないかなと思います。

(公私共に仲良くしてもらっていた方は、今でもニックネームや○○くんが定着してしまったので、友人としてこのまま呼ばせてもらえたらと思いますw)

年下に喜ばれる

前項の反省を踏まえて、最近の職場では自分より前に入社した年下の先輩、自分より後に入社した年下の後輩関係なく「さん」呼びで統一するようにしました。

すると年下の方から「尊重されている感じがして嬉しい」「誰にでも丁寧な印象ですごく良いと思う」という感想をいただくことがあり、こういう効果もあるんだなと改めて認識しました。

自分が同じようにされてもやっぱり「見下されている感」が無いので嬉しいものですよね。


「さん」呼びにするデメリット

今度は逆にデメリットを見ていきましょう。

  • 少し距離を感じられてしまう可能性がある
  • 職場によっては浮くことがある

順番に解説します。

少し距離を感じられてしまう可能性がある

すごく同僚間の仲が良い職場だと「あの人だけいつも距離感あるよな」「心開いてもらってない感じあるよね」みたいな印象を持たれるかもしれません。

実際は呼び方と心を開いているかは関係ないと思いますので、そうならないように適度にコミュニケーションを取っていくのが大事かと思います。

職場によっては浮くことがある

アットホームな職場とかだとニックネームで呼び合う文化が定着していたり、体育会系(というと語弊があるかもしれませんが)の職場だと先輩後輩がハッキリしていて、そんな中で「さん」呼びで統一していると一人だけ浮いたりしますね。

「自分は結果にコミットすることに専念するんだ」という意思の強い方は気にせずマイペースでも良いかと思いますが、浮くのは嫌だなという場合は飲み会の席とかは呼び方を変えて「あ、この人はオン・オフのメリハリがある人なんだな」と思ってもらうのも良いかもしれません。


「くん」呼びは無意識のマウント?

ちょっと物議を醸しそうな見出しなのですが、「くん」呼びは無意識にマウントを取っているのでは?と感じてしまったので、私見について書きたいと思います。

「くん」と呼ぶことは、年齢なのか立場なのかの違いはあるにせよ基本的に「自分が上である」ということを示してしまうと思うんですね。

そうなると、呼ばれている側の人からすると「あの人が上なんだからもっとしっかりしてくれよ」というような期待が無意識のうちに生まれてしまうかもしれないと思いました。

となると、ちょっとしたミスや良くない行動が目についてしまうことがあります。(完璧な人は居ないので、本来「そういうこともある」という程度の話なのですが)

逆に「さん」呼びされていることで「自分が尊重されている」と無意識に思ってもらえる部分は少なからずありそうなので、同じようなミスをしたときも「あ~あの人もそんなとこあるよね~」で済むこともあるんじゃないかなと思います。

そういう意味では、

  • みんながみんな自分のことを良く思っているとは限らない
  • 昔と違って年功序列じゃなく上下関係がいつ入れ替わるかもしれない
  • 肩書は役割でしかなく人は平等

という前提に立つと、「さん」呼びで統一しておくのはあらゆる面でメリットが多いと感じました。


以上、職場での呼び方は関係に限らず「さん」で統一した方が良いという持論の解説でした。

新しい職場で心機一転今までと違うやり方を試してみようと考えている方や社内で人の呼び方に悩んでいる方の参考になれば幸いです。

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