今回は最近メインで使用するPCを新しく「Surface Pro 7」に買い替えましたので、使用感などをご紹介できればと思います。
Windows 10 HomeではなくWindows 10 Proにアップグレードして使っているため、Homeを利用している場合では記載している通りにならないことがありますのでご注意ください。
もしSurface Pro 7を買おうか悩んでいる人がいれば参考になると幸いです。
※ 2020/04/14追記 Surface Pro 7を開いている角度とキックスタンドを立てるために必要な奥行きの目安について追記しましたので、よかったらご参考ください。
目次
1. 筆者のPC利用状況
冒頭でも記載しましたが、自分の利用用途をざっと箇条書きで紹介します。
こういう利用用途では問題ないというのを感じていただければと思います。
- VSCodeを使ったプログラミング/ブログの執筆(本ブログもMarkdownを使って記事を作っています)
- WSL(Windows Subsystem for Linux)とDockerを使ったWebアプリの開発環境構築
- WSLとNode.jsを使ったWebアプリの開発
- Googleドキュメントを使ったWebアプリの仕様まとめ
- スプレッドシートを使った数字の集計
- ブラウザでmindmeister(マインドマップツール)を使ったアイデアの整理
- ブラウザでYoutubeの再生やAIMP(音楽再生ソフト)でのFLAC再生
- Slack/Google Hangoutでのテキスト・音声・動画コミュニケーション
先日「Webエンジニア初心者ほどMacをおすすめしない理由」という記事の中で紹介したものとほとんど同じですね。(あてつけではありませんので。。。m(_ _)m)
自分は以前 Surface Pro 2と4を業務利用していましたが、当時はWSLなども今ほど普及しておらずWebアプリの開発にはあまり向かない印象でした。
現在はVSCodeがあるおかげで他のOSとの使用感に遜色もなく、またところどころ引っかかる部分があるもののWSLでうまく開発環境も構築できているので携帯性もあり相当使いやすいと思っているところです。
2. 購入したモデル
今回は「B&H」というサイトでセールをやっていたので、Type Coverも最初からUS配列が欲しかったこともあり海外からの購入です。
モデル | Microsoft 12.3” Multi-Touch Surface Pro 7 |
色 | マットブラック |
CPU | クアッドコア第 10 世代 Intel® Core™ i7-1065G7 プロセッサー |
メモリ | 16GB LPDDR4x RAM |
SSD | 256GB |
アクセサリ | Black Surface Pro Type Cover |
初期セットアップ時は英語になっていますので、海外から購入される方は要注意です。
3. Surface Pro 7の良いところ
Windows 10 Proの要素も絡んできますが、個人的にここが良いなと思ったところについて解説します。
見た目が美しい
完全に好みの問題ですが、Surface Pro 3頃から基本デザインが変わっていないこともありかなり完成されたデザインだと思います。
ベゼルが少し太いですが、タッチパネルとして使うのであれば縁を持つときにそこまで意識しなくていいというメリットもありますね。
キーボード(Type Cover)が外せる
開発を集中して行う場合などは、外付けのキーボード・マウスとディスプレイを接続して作業しますが、その時にキーボードが取り外せるのは個人的にとても大きいです。
ディスプレイを使うときに、目線の高さに2つのディスプレイを横並びにして、外付けキーボードの目の前にノートPCを置くというスタイルを普段使っているのですが、そのときに外付けキーボード→ノートPCのキーボード→画面の距離になるところが、Surfaceだと外付けキーボード→画面になるので、かなり画面が見やすくなります。
外付けキーボードなどを使う人にとってはかなり強力な2in1の強みですね。
Type Coverの角度が絶妙
Surface Pro 3くらいからType Coverに角度が付けられるようになりました。
普通のノートPCだと基本的にはキーボードの角度が机と並行になりますが、Type Coverは角度を付けて使うことができるのでキーボードがかなり打ちやすくなります。(人によっては並行な方が良いかもしれませんが、並行にもできます)
角度を付けた状態にしてタイピングすると角度を付けていないときよりも少しタイピング音が大きくなるので、気にされる方は一度タイピング音を確認してもらうのが良いですね。
(自分は赤ちゃんが寝ているときは角度を付けない状態にしてこっそりタイピングしています。)
軽くて薄い
最近は作業するときに書斎・ダイニング・子育て部屋と家の中でノマドワーカーのような動きをしているのですが、持ち運ぶときに全く苦を感じない薄さと軽さで部屋を移動するときに「とりあえず持って動こう」という気にさせてくれます。
Windows Helloの認証が爆速
これはWindows自身の良さだとは思いますが、Windows Helloは良いですね。
SurfaceのType Coverを閉じたスリープ状態から、開けてすぐ使えるという認証の速さが凄いです。
指紋認証付きのPCやスマホの指紋認証と違い指が多少濡れているなどの影響を受けないのがラクです。
4. Web開発用として面倒なところ
今度はWeb開発をするための設定や準備で詰まったり、例えば他OSではあまり意識しなくても良いことが多かったものなどを紹介します。
Web開発にあたって「面倒」であって解決不能な問題は今のところぶち当たっていませんので、そこまで致命的な問題にはなっていないかなという印象です。
WSLの権限周り
検証用途ではなくきちんとWeb開発を行うためにWSLの設定を進めたのは今回が初めてでした。
Linux上でWindowsのファイルを見るときにパーミッションが777になってしまったり、設定を見直して644や755になる状態にしてもLinuxでファイルを作成すると777になってしまったりと一般的な権限状態にするための設定をアレコレと調べる必要があります。(プログラミング初心者の方にはちょっと難しい印象を受けました。)
Linux上のホームディレクトリをWindowsのホームディレクトリと同じにする場合は、特に要注意です。
ただ、WSLはまだ技術の歴史が浅く、WSL2がもうすぐ本リリースされる予定ですが、2リリース後もWSL1は開発されるという情報があるのでこれからも良くなっていくことを期待しています。
WSL + Docker for Windowsの癖
こちらもWSL周りですね。自分はWindows 10 ProにアップグレードすることでDocker for WindowsはHyper-Vを利用するものになっているので、ベストなコンディションになっていると思います。
なので、(やったことはありませんが)WindowsだけでDockerを使うときれいに動くものと思われます。
自分はWSLと連携してWSL上からWindowsのDockerと接続して動かす、という仕組みを取っているため .docker/config.json でエラーが出たり、一時的にDockerが起動できなくなったりと多少面倒なことが起きます。
今のところ既にほとんどの問題は解決方法がGoogleで検索する範囲で見つかってますので、自力で解決可能な問題しか発生していません。
おかげさまで、VSCode + WSL + Docker for Windows の環境を使ってLumen(Laravelの軽量フレームワーク)やNode.jsを使ったブログの作成が問題なくできています。
5. キックスタンドの角度と奥行き
それぞれ写真で解説します。
約26cm かなり立てた状態です。
約29cm 通常使うくらいの角度です。
約38cm 液タブ代わりで使うときの角度です。
よかったらご参考くださいませ。
以上、簡単ですが1ヶ月ほど使ってみた感想です。
キックスタンドのため、どうしても「膝の上にPCを置いて作業したい方」や「新幹線などの小さい机でも作業する」という方には向かない印象ですが、スペックも低いものから高いものまであるのでいろんな利用シーンに適合できるオススメのPCだと思います。(Windows謹製のためOSとの相性は最強です)
Surface Pro 7 はかなり買ってよかったと思える一品でした。購入を悩んでいる方の参考になれば幸いです。