今回は、より生産性を高めるために重要な「休むこと」について「休む技術 (だいわ文庫)」を読んで学んだことをご紹介できればと思います。
先進国の中で一番休まない国「日本」、そのために生産性が下がっていることも指摘されている中で、生産性を高めるためにきちんと休む技術を紹介してくれている本書。
より生産性を高めたい方の参考になれば幸いです。
目次
1. どうしても仕事が気になって休めない人へ
毎日の中で仕事のことが常に気にかかって休憩時間や平日の帰宅後、土日にうまく休みが取れていないなーという人へのトピックです。
- 逆に時間を区切って仕事のことを考えるようにしてしまう
休日に一日中仕事のことをあれやこれや考えてしまって、結局ゆっくり休めなかったという方は週末うつになりやすいそうです。そういう方はいっそのこと朝の1、2時間は思い切って仕事のことを考えると割り切ってしまい、それ以外の時間は仕事を考えないようにしてみると良いかもしれません。 - 仕事中にサボる時間を計画する
根を詰めて一日中デスクにかじりついても、休憩を取りながらやっても結局成果は変わらない、むしろ休憩を取りながらの方が成果が上がるということはもう至るところで云われています。疲れて効率が落ちるくらいあればきちんと休む時間としてサボる時間を設けるようにすることで、強制的に休憩が取れ最終的により多くの成果が上げられるようになります。サボる時間を予定表に組み入れましょう。 - 先延ばしはやることを細かく区切って「作業興奮」を使って手早く済ます
ときには、「パソコンの電源を入れる」「ログインする」という細かいところまで作業を細かく区切り、1つ1つこなしていくことで達成感が得られ、始めてみると意外とすんなり作業に移れたりするものだそうで、この1つ1つこなしていくことでやる気や気分が載ってくることを「作業興奮」というそうです。ぜひ利用しましょう。 - 近場への旅行を計画してみる
日帰りや普段街中に行くときのようなラフさで行ける距離に旅行するだけでも、非日常感を味わえて気分転換にはかなりの効果があるようです。旅行というと旅行の計画から宿の手配、現地の移動などいろいろ考えなければいけないことが多いですが、近場であれば気軽にちょこっと見に行こうくらいで行けるので(時間的なことも含めた)費用対効果が高い休暇の過ごし方になるようです。
2. 意識的に休む方法
忙しい現代の日本人は睡眠時間が必要量取れていない人が多いようでです。本書内では「寝る時間を1時間早めるのが良いとわかっていても、それが簡単にできないという実情がある」ということを踏まえ効率的に体を休める手法を紹介してくれています。
- 眠りの質を高める
こちらも至るところで云われている手法ではありますが、寝る前の1、2時間はスマホやPCの光を浴びないようにすることで、体内時計を整えてあげることが重要ですね。自分自身はコーヒーがとても好きではありますが、睡眠の質を高めるために最近13時以降はほとんどコーヒーを飲まないように心がけています。 - デスクワーク中に歩くようにする
長時間同じ姿勢でお仕事をされる方が、体をあまり動かさないままにしておくと疲労回復のための物質が体内であまり生成されないようです。できれば2時間に1回などのペースででもストレッチなどをして体を動かすように心がけましょう。 - スキマ時間に5分瞑想
仕事に集中していると呼吸が浅くなったりして脳に酸素がいかなくなってくるものです。1時間に1回やタスクが1つ片付いた後などに意識的に5分程度瞑想やぼーっとする時間を取り入れることで、脳をリフレッシュさせてあげるのが良いようです。 - 続けられられても休憩を取ること
この作業が一段落するまでーと3時間、4時間、もしくは一日中、残業してでも、と熱中できる作業は延々と没頭してしまえるものですが、それは脳が疲れをごまかしているそうです。そのため後でどっと疲れが出ることも。それを防ぐために時間で強制的に区切って休憩を取るのが良いそうです。自分は最近本を読む時や作業する時は15分区切りにして5分間敢えて休む時間を挟むようにしています。
3. 本当に休めないか
仕事以外にも人間関係や自分自身の思い込みによって休めないとする原因は様々です。
- 相手に期待しない自分も相手を縛らない
メールやSlack、電話に即回答しなくては、と思っている人は多いと思います。もちろん緊急性の高いものも含まれているでしょうが、果たして本当に即レスが必要かを見直した方が良いかもしれません。自分が即レスをしないことで、相手にも即レスを求めない、そういった気遣いがお互いの精神的負担を減らすことができるのではないでしょうか。急ぎで返すにしても慌ただしく返答するよりも「明日の12時までに回答します」とだけレスしておき、しっかり内容を考えてレスをした方がより良い回答ができるという文化を作っていくのも重要ではないでしょうか。 - 緊急性の低いものは先延ばしにした方がうまくいく
「アイデアのつくり方」でも紹介されていますが、脳は休んでいる間に自動で考えてくれてひらめきとして良いアイデアを返してくれることがあります。敢えて無理に急いでことをこなすよりも、「明日の朝改めて考え直す」とすることでより良いアイデアが生まれることもあります。そのタスクを本当に今すぐやらないといけないか再考してみるのも良いかもしれません。 - 仲間を頼る
苦手な分野や仕事上の悩みを同僚や先輩に相談するとあっという間に解決するということもあるかもしれません。自分一人だと3日悩んでも結果が出せないことも人に相談してみると1時間で解決する、ということもエンジニア経験で多々見てきました。チームで仕事をする人であれば、煮詰まる前に人に相談し効率よく作業を完了させ、空いた時間に助けてもらった人を助けたり休息を取るというのが良いかと思います。
4. まとめ
本当にざっくりですが、「休む技術 (だいわ文庫)」を読んでこういうところが勉強になったかな、というところをご紹介しました。
ここに書いてあることは一部なので、おもしろそうだなと思った方はぜひ全文を読んでいただくことをオススメします。