今回は、AVIOTさんの新しいフラグシップモデルの完全ワイヤレスイヤホン「TE-BD21j-ltd」を使ってみた感想をお届けします。
2万円以下ながら高音質にこだわりぬいたイヤホンになっており、ドライバー(音を鳴らすための部品)を3つも搭載していていろんな音をきめ細かく鳴らしてくれます。
お気に入りポイントをまとめると以下のような感じです。
- 圧倒的な音質の良さ
- Bluetoothマルチポイント対応
- ケースの高級感が良い
Bluetoothマルチポイントに対応してくれているので、スマホとPCの両方に同時接続しておけるので音楽を聴きながら仕事をしていても急な電話に対応しやすいイヤホンになっています。
この記事では、TE-BD21j-ltdのお気に入りポイントと逆に気になったところを詳しく紹介し、どういう人におすすめかも解説しますのでよかったら参考にしてみてください。
高音質なイヤホンを探していて、普段スマホやPCへの切り替えが多い方に特におすすめです。
YouTubeにも解説動画を上げていますので、よかったらこちらも合わせてご参考ください。
目次
TE-BD21j-ltdのお気に入りポイント
まず、自分がTE-BD21j-ltdの「ここが良い!」と思ったところについて紹介します。
- 圧倒的な音質の良さ
- Bluetoothマルチポイント対応
- ケースの高級感
順番に解説していきます。
圧倒的な音質の良さ
TE-BD21j-ltdは最初にも触れましたが、高音質にこだわりぬいたイヤホンということで、公式サイトにも
ハイレゾ(96kHz/24bit)音源を鳴らしきる、ハイブリッド・トリプルドライバー構成
と紹介されており、バランスド・アーマチュアドライバーが2つ、ダイナミックドライバーが1つの計3ドライバー構成となっています。
音質の傾向としては、全域バランスが良く音の粒立ちがくっきりしているので、音場が広いというよりはモニターライクな、各音がしっかり聞こえる印象です。
特に印象に残るのは、シンバルやハイハットの音が刺さりすぎない感じでクリアにはっきりと聞こえるのと、低音の迫力で空気の振動を感じます。(ドンシャリではない)
「こういう音を良い音って言うんだよねー」という音質の良さを感じます。
Bluetoothマルチポイント対応
Bluetoothマルチポイントは、同時に複数の端末と接続状態が維持できる機能です。(PCとスマホなど複数の端末とペアリングができて、使いたいデバイスに切り替えて使うのがマルチペアリングですね)
少しずつ完全ワイヤレスイヤホンでマルチポイントに対応しているものが出始めており、TE-BD21j-ltdもこのマルチポイントに対応しています。
過去にJabra Elite 85tを購入した理由にもなるほど便利な機能で、外出中はスマホで音楽を聴き、自宅に帰ったりオフィスに着いてPCを開いてそのままZoomで打ち合わせに参加するなど、いちいち切り替え作業をせずに同じイヤホンを使い回せるようになります。
また、PCで音楽やYouTubeを流しながら作業しているときにスマホに電話がかかってきても、そのままイヤホンで受けられるのでめちゃくちゃ便利です。
ちなみに、音楽の再生をスマホからPCに切り替えるときも約1秒くらいで切り替えができ、自分の環境ではPCで音楽を聴いているときにスマホで音楽を再生すると、スマホ側が優先されて自動で切り替わりました。(スマホ→PCへは音楽の一時停止が必要)
あまり使うことはないかもしれませんが、外出するときにスマホで再生するだけでスマホに切り替わるのも便利ですね。
ケースの高級感
TE-BD21j-ltdは、ケースがなんとジュラルミン製になっています。
ケースの手触りや重厚感も心地よく、デザインも高級感があってなかなか所有欲を満たしてくれる仕様になっています。
充電状態を示すLEDも4つあるので、充電状態も分かりやすくこういう細かいところにしっかりと配慮されているのが良いですね。
TE-BD21j-ltdのその他の特徴
次に、お気に入りポイントで紹介しきれなかったTE-BD21j-ltdの特徴を紹介していきます。
- 外音取込機能がある
- aptX Adaptive対応
- 片耳利用可
- イヤホンとケースの重量
順番に解説します。
外音取込機能がある
TE-BD21j-ltdは、イヤホン本体の遮音性が高く音楽に没頭しやすい造りになっています。
外音取込機能も搭載していて、左のイヤホンを2秒長押しすることで外音取込機能のオンとオフを切り替えられます。
ただ、イヤホンの方向性として音質に全振りしているためか、外音取込機能の性能はそこまで高くありません。
外音取込機能特有の「コー」という環境音は鳴らないので不快感はないものの、取り込む音量自体はあまり大きくないので、イヤホンの遮音性をマシにしてくれるくらいの効き方になります。
aptX Adaptive対応
TE-BD21j-ltdは、ハイレゾを鳴らしきるというコンセプトで、ハイレゾをきちんと伝送できるaptX Adaptiveにも対応しています。
まだまだaptX Adaptiveに対応している端末も多くはないものの、環境を揃えさえすればより高音質で音楽を楽しむことができます。
自分はスマホがPixel 6のため残念ながら検証できずですが、aptXでも十分に高音質で音楽が楽しめるようになっています。
片耳利用可
最近の完全ワイヤレスイヤホンであればもう当たり前になってきていますが、TE-BD21j-ltdも片耳で使うことができます。
残念ながらモノラルモードにはならないものの、片耳で左右順番に使うことで一日中通話の待機をしながら音楽を楽しむことができます。
イヤホンとケースの重量
イヤホンとケースの重量ですが、手元のスケール2つで測ってみたところそれぞれ以下のようになっていました。
- ケース: 約71.6g
- イヤホン片側: 約5.8g
最近は軽い完全ワイヤレスイヤホンが多数出てきているので、比較するとケースはジュラルミン製のため若干重め、イヤホンもノイキャンが無いと考えると少し重めという印象ですね。
TE-BD21j-ltdの気になるところ
今度はTE-BD21j-ltdの個人的に気になったところを挙げますので、参考にしてみてください。
- ケースが使いにくい
- 外音取込への切り替えに時間がかかる
- 名前が分かりづらい
順番に解説します。
ケースが使いにくい
ケースはフタがスライド式になっていてカッコよく高級感があるものの、収納のされ方の問題で個人的にはとても取り出しにくい仕様でした。
親指だとイヤホンとイヤホンの間に指が入らないし、人差し指でも取り出すときに落としそうになるし、となかなかクセモノのケースになっています。
数日間使っていますが、未だに取り出し方の最適解が見つかっていないので、外でイヤホンを出し入れするのは慣れてからにすることをおすすめします。
外音取込への切り替えに時間がかかる
TE-BD21j-ltdは外音取込機能があるものの、切り替わるまでに約5秒ほどかかってしまいます。
切り替えまでの流れが、
- 左2秒長押し
- 音声ガイダンス
- 外音取込切り替わる
になるので、少し時間が長めになる印象ですね。
そのため、とっさに外の音が聞こえないといけない場合には、イヤホンを外す方が良いと思いました。
アプリの設定で音声ガイダンスがオフにできると改善されるので、アップデートに期待したいところですね。
名前が分かりづらい
こちらはAVIOTさんだけに限らないところではあるのですが、完全ワイヤレスイヤホンの名前が複雑すぎてわかりづらい印象です。
特にTE-BD21jに関していうと、関連するものだけで以下の種類があります。
- TE-BD21j-ltd: 今回レビューしている2021/11/5発売のモデル
- TE-BD21j-ltdpnk: 12月上旬に発売予定のピエール中野さん監修のモデル
- TE-BD21j: 2020/11の下旬に発売された前モデル
- TE-BD21j-pnk: 2020/11の下旬に発売された前モデルをベースにピエール中野さんが監修したモデル
さらにいうと、前モデルのカラーバリエーションでもコードが付くので、ブラックの場合「TE-BD21j-BK」となります。
「TE-BD21j-ltdとTE-BD21j-pnkはどっちが良いの?新しいの?」とシンプルにわかりづらいと思うので、せめて「数字が大きい方がより新しい」とかにしてもらった方が良いなと感じました。
できれば、Appleさんの「Air Pods」とかJabraさんの「Elite 7 Pro」とかの型番そのままではない名前を付けてもらった方が、名前も覚えやすくて良いなと個人的には思いますね。
どういう人におすすめか
最後にTE-BD21j-ltdがどういう人におすすめかですが、ずばり「自宅でじっくり音楽を楽しみたい人」な印象でした。
理由としては、
- ノイキャンが無いので騒音に弱い
- 外音取込への切り替えが遅いので先読みが必要
- 充電ケースが取り出しづらいので落としやすい
が挙げられます。
Bluetoothマルチポイントに対応してくれているので、在宅ワークであれば「作業中に高音質で音楽を楽しみながら通話や打ち合わせにそのまま出られる」というのも良いポイントですね。
いずれにせよ自宅で使うのが良いと思いました!
TE-BD21j-ltdギャラリー
TE-BD21j-ltdの写真をいくつか撮ってみたので雰囲気が伝われば嬉しいです。
以上、AVIOTさんの新しいフラグシップモデルの完全ワイヤレスイヤホン「TE-BD21j-ltd」を使ってみた感想を解説しました。
2万円以下ながら高音質にこだわりぬいたイヤホンになっており、Bluetoothマルチポイントにも対応していて便利なイヤホンになっています。
高音質なイヤホンを探していて普段スマホやPCへの切り替えが多い方に特におすすめです。