今回は、聴覚を測定して自分専用の音を生む出すワイヤレスイヤホン「NuraLoop」を使ってみて、良いと思うところと気になるところについて、率直な感想を解説します。
完全ワイヤレスイヤホンではないもののより自分好みで音楽を聴くための設定ができ、ノイズキャンセリング機能や外音取り込み機能もついているため、仕事中でもプライベートでも使いやすいワイヤレスイヤホンです。
完全ワイヤレスイヤホンだと落としそうと心配な方やとにかく音にこだわりたいという方にピッタリですね。
所感としては音質特化型のイヤホンなので、他の完全ワイヤレスイヤホンを持っているけど音質にイマイチ満足していない方の参考になれば幸いです。
目次
NuraLoopの特徴
まず、NuraLoopの特徴について紹介します。
- 聴覚を自動測定して最適な音質にしてくれる
- ノイズキャンセリングがけっこう優秀
- ソーシャルモード(外音取り込み機能)がある
- 有線接続(バッテリー駆動)ができる
順番に解説していきます。
聴覚を自動測定して最適な音質にしてくれる
NuraLoopは、イヤホンのフィッティングだけでなく聴覚を自動測定して自分に最適な音質に調整してくれる機能があります。
スマホでnuraというアプリをインストールして、アカウントを作成しNuraLoopを接続するとプロファイルの作成ができるようになるので、プロファイルの作成を始めるとフィッティングの確認が始まります。
フィッティングの確認後に聴覚の自動測定が始まりますが、合計で2、3分くらいはかかるのでその間は静かな場所でじっとしておく必要があります。
自宅付近で工事があるのですが、工事の音が入る場所で聴覚自動測定すると見事に音質がおかしくなったので、静かな場所でやるのは必須です。
ノイズキャンセリングがけっこう優秀
NuraLoopのノイズキャンセリングはけっこう強力で、Jabra Elite 85tと比較すると同じくらいのノイズキャンセリングのかかり具合ではないかと感じます。
SONY WF-1000MX3よりは強くノイズを軽減してくれる印象ですね。
自宅付近の工事の音もノイズキャンセリングをONにして音楽をかけていたらほとんど気にならないレベルです。
また、ノイキャンのかかり具合も調整ができるので、環境や好みに合わせて好きなノイズキャンセリングにできるのも良いポイントですね。
ソーシャルモード(外音取り込み機能)がある
外音取り込み機能も付いており、外音取り込みをONにすると流している音楽の音量を自動で小さくして周りの音を聞き取りやすくしてくれます。
外音取り込みの聞こえ具合としては、普通に会話ができてどういう騒音が鳴っているかきちんと把握できます。
ただ、外音取り込みをONにすると「コー」なのか「サー」なのか、外音取り込み機能特有の環境音が聞こえますので、基本はノイキャンにしておいて必要に応じて外音取り込みを使うようなイメージです。
有線接続(バッテリー駆動)ができる
NuraLoopはワイヤレスイヤホンでありながら、バッテリー駆動のままではあるものの3.5mmのイヤホンジャックを使った有線接続ができます。
バッテリー駆動なので、アプリで作成しておいたプロファイルを使ったり、ノイキャンや外音取り込みも使える状態で有線で音楽を楽しめます。
デスクに居るときは有線で、移動中やスポーツではワイヤレスでといった使い分けができるのもポイントですね。
(有線部分の端子を見たところ黒い線が2つなので、イヤホンとして使う場合のみ有線化できると思われます。)
NuraLoopギャラリー
NuraLoopの良いところ
次に、NuraLoopの良いところについて紹介します。
- 音質がめちゃくちゃ良い
- タップしたときの回数が音で分かる
- イヤーピースは完全ワイヤレス用が使える
- イヤーピースによって音質傾向が変わる
順番に解説していきます。
音質がめちゃくちゃ良い
NuraLoopは聴覚を自動測定して音質を調整してくれるため、音質がめちゃくちゃ良いです。
ワイヤレスイヤホンでここまでの音質が出せるんだなと正直ビックリするレベルでした。
自分の持っている有線イヤホンで一番上グレードなのは「SHURE SE535LTD」なのですが、こちらに匹敵してるかも?と思わせるくらい音質が良いです。
もちろんイヤホン毎に音質の傾向が違うため、人によってはSE535LTDよりNuraLoopの音の方が好きという人が居ても違和感を感じないくらいですね😎
タップしたときの回数が音で分かる
NuraLoopは左右それぞれ以下の3種類の操作があり、
- 1回タップ
- 2回タップ
- ダイヤル操作
1回タップは「ピッ」、2回タップは「ポッ」という音がなるので、何回タップしたかがわかりやすくなっています。
タッチ操作のワイヤレスイヤホンだとイヤホンが何回タップを検知してくれているかがわからないと、意図しない操作になることが多いので音で知らせてくれるのはわかりやすくて良いですね。
イヤーピースは完全ワイヤレス用が使える
個人的にイヤホンの楽しみ方の1つとしてイヤーピースを交換していくのが好きなのですが、NuraLoopも完全ワイヤレスイヤホン向けのイヤーピースが使えます。
完全ワイヤレスイヤホンとは違い、ケースに入れるときのことを考えなくて良いのでイヤーピースがハマればあとは好みで選ぶことができるのも良いですね。
イヤーピースによって音質傾向が変わるので、イヤーピース毎にプロファイルを作成してイヤーピースを替えたときにプロファイルを切り替えるとよりお手軽に音質の違いを楽しむことができます。
プロファイルは3つまで保存できるので、お気に入りをストックしておくのにちょうど良いです。
NuraLoopの気になるところ
今度はNuraLoopの気になるところを紹介します。
- ホワイトノイズが少し気になる
- タッチ操作にクセあり
- 出だしの音が飛ぶ
- 通話性能はボチボチ
- 耳の形によってはフィット感がイマイチ
順番に解説します。
ホワイトノイズが少し気になる
NuraLoopは本体の電源を入れると少し「サー」というホワイトノイズが聞こえます。
ノイキャンONのときだけかな?と思っていたのですが、ノイキャンを切っても鳴っているのでそういう仕様なのだと思います。
人によってはほぼ聞こえないレベルだと思いますが、自分がかなりホワイトノイズに敏感な方なのでお知らせです。
タッチ操作にクセあり
NuraLoopはイヤホン本体が大きめで、表面全体がタッチできるところになっているため髪を触るとタップ操作で触れてしまうことが多いです。
そのため、デフォルト設定では1タップに機能が割り当てられてないのですが、カスタマイズで1タップに機能を割り当てる場合は要注意ですね。
また、ボリュームの上げ下げやノイキャンのかかり具合をダイヤル操作で調整できますが、こちらもアナログのような滑らかさではなく時計の針のような感じでレベルの調整になります。
ダイヤル操作は慣れればなんてことはないですが、スマホのタッチ操作のような滑らかさではないのでお知らせです。
出だしの音が飛ぶ
こちらは環境による問題かもしれません。
例えば、Windows10(Surface Pro 7)につないでいる状態でFirefox(ブラウザ)を使ってYouTubeのプレイリストを再生しているときに、曲と曲の変わり目で音が切れてしまい曲の最初の1秒ほど音が飛びます。
Androidスマホの場合、音楽アプリのプレイリスト再生1曲目は同様に飛びますが、以降の曲の変わり目は大丈夫ですね。
通話性能はボチボチ
こちらはいつも通り友人にご協力いただき通話品質を確認してみたところ、通話性能はボチボチといった印象です。
いただいている声としては、以下のような状況です。
- 「ポッポッ」というノイズのような音が入る
- こちら側の話し始めが途切れることがある
- 割り込みで話したときに声が届いていないことがある
Slackの通話機能を使って1時間ほど会話した感じだとこのような状況なので、重要な打ち合わせに初陣で使うのは絶対におすすめしません。
何度か自分の環境で試してから使うことをおすすめします。
耳の形によってはフィット感がイマイチ
NuraLoopは耳に差し込む部分が長めのタイプのイヤホンになります。
本体の重量もそれなりにあるためか、長時間付けているとイヤーピースの当たっているところが痛くなってきました。
こちらも人によっては全然問題ないところだと思いますので、長めのタイプのイヤホンで耳が痛くなったことがある人は要注意です。
以上、聴覚を測定して自分専用の音を生む出すワイヤレスイヤホン「NuraLoop」を使ってみて、良いと思うところと気になるところについての解説でした。
「聴覚を自動測定って実際どうなの?」と気になる方、NuraLoopを通うか迷っている方の参考になれば幸いです。