テレワークにおすすめな「Jabra Elite 85t」を細かくレビュー

テレワークにおすすめな「Jabra Elite 85t」を細かくレビュー

今回は、「テレワークにJabra」というCMで有名なJabraさんの完全ワイヤレスイヤホン「Elite 85t」を1週間ほど使ってみて、良いと思うところと気になるところについて解説します。

優秀なノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能がついていて、マイクの音質もかなり良いため最近のリモートワークでの打ち合わせでも活躍してくれる完全ワイヤレスイヤホンです。

もちろん音質も高級イヤホンクラスで音楽をしっかり楽しめるイヤホンなので、音楽を楽しみつつ仕事でも使えるイヤホンをお探しの方にはピッタリです。

他の完全ワイヤレスイヤホンを持っているけど仕事で使いやすいものは無いかとお探しの方、最近テレワークになったから会議しやすいイヤホンが必要という方の参考になれば幸いです。

目次


特徴

まず、Elite 85tの特徴について紹介します。

  • 音質を最適化できる
  • ANC(ノイズキャンセリング)がしっかりかかる
  • HearThrough(外音取り込み)が自然
  • Qi充電対応
  • Elite 85tギャラリー

順番に解説していきます。

音質を最適化できる

Jabraはスマホアプリで細かく確認・設定ができるようになっています。

中でもおもしろいなと思ったのは、設定にある「MyFit」と「MySound」ですね。

「MyFit」は設定画面から使えるようになっていて、設定画面に入ると独特な効果音が鳴って、イヤホンと耳に隙間ができていないかをチェックしてくれます。

「MySound」も設定画面から使えるようになっていて、設定画面に入ると聴覚検査が始まります。 ※ 想像よりものすごく小さな音で検査が始まるので、本当に静かな場所でMySoundの設定をおすすめします。

そのMyFitで耳の隙間が無いことを確認し、MySoundで自分の聴覚を検査して、最適な音楽を楽しめます😎

後述しますが、モーメントの設定との組み合わせで本当に自分好みに音楽を聴ける環境が作れます。

ANC(ノイズキャンセリング)がしっかりかかる

Elite 85tのノイズキャンセリングはなかなかしっかりかかってくれます。

具体的には、ノイズキャンセリングモードにして音を鳴らしていない状態でも以下のような感じになります。

  • エアコン(暖房)の風の音が聞こえない
  • ドラム式洗濯乾燥機の乾燥中に鳴る「ゴー」という音がほぼ聞こえない
  • 座っている場所から1mくらいにあるスチーム加湿器の沸く音「ゴゴゴゴ」という音が「ジー」というかなり静かな音になる

音楽を流したり、最近流行りの作業中に聴く「川のせせらぎ」や「雨の音」を流したりしていると、ノイズはほぼ感じません

購入してからまだ電車に乗っていないため、電車に乗る機会が出てきたらまたノイキャンの具合を追記しますね。

※ 2021/04/01 追記

電車に乗ってみたところ、電車の騒音もかなり軽減してくれて音楽に集中できることがわかりました。

元々電車の騒音でストレスが溜まりやすいタチなのですが、ノイキャンをかけていれば音楽を聴いていなくてもかなり快適に過ごすことができるくらいにノイズを軽減してくれます。

HearThrough(外音取り込み)が自然

Elite 85tでは外音取り込みがとても自然で、変な反響を感じたりすることがありません

声も聞き取りやすく、はっきり聞き取れます。

普段、夫婦共に自宅で作業しているのですが、自分はほぼつけっぱなしで話しかけられたら外音取り込みに切り替えてしゃべって、また作業に戻るときにノイズキャンセリングに切り替える、という感じで仕事中はかなり長い時間耳に入れています。

まさに「テレワークにJabra」を実感しています。

また、電車に乗っていて駅が近づいてきたときや駅のホームでアナウンスを聞くときには、外音取り込みをオンにすることでしっかりはっきりと音声を聞くことができますし、ホームを歩くときも自然に周りの音や行き先案内を聞きながら移動することができます。

Qi充電対応

最近の完全ワイヤレスイヤホンのハイエンドモデルで採用されているワイヤレス充電規格のQiに対応しています。

スマホもQi充電対応が増えてきているので、スマホと合わせて充電器を無線化できるのは良いですね。

自分は「Belkinさんのワイヤレス充電器15Wモデル」でElite 85tとスマホ(Pixel5)の充電器を共通化できています。

Elite 85tギャラリー

Elite 85tの写真をいくつか撮りましたので、よかったらご参考ください。


良いところ

次に、Elite 85tで特に良いなと思うところについて紹介します。

  • モーメント設定の拡張性が高い
  • Bluetoothマルチポイントが便利過ぎる
  • 声の音質が良い

順番に解説していきます。

モーメント設定の拡張性が高い

Elite 85tはモーメントという設定で、ANCやHearThroughのかかり具合を複数保存しておくことができます。

この機能がめちゃくちゃ便利なので、少し詳しく解説します。

モーメント(いわゆるモード的なもの)が3つ、ANCとHearThroughのかかり具合はそれぞれ5段階で設定できます。

そのため、以下のような設定ができます。

  • マイモーメント
    • ANC: 3
    • HearThrough: 3
  • 通勤
    • ANC: 3
    • HearThrough: 5
  • フォーカス
    • ANC: 5
    • HearThrough: 5

今のところ通勤とフォーカスだけを使っているのですが、以下のように使い分けています。

  • 通勤
    家から出るときに通勤に切り替える。
    基本的にはANCで音楽を聴きつつ、レジなど人とコミュニケーションするときはHearThroughに切り替える。
    ANCを3にしておくと、風切り音がだいぶ抑えられます
  • フォーカス
    作業するときにフォーカスに切り替える。
    基本的にはANCで音楽や集中用BGMを聴きながら、妻と話すときにHearThroughに切り替える。

執筆時点で、モーメントの切り替えはアプリからのみ、ANC・HearThroughの切り替えはイヤホンのボタンに設定できるようになっています。

アップデートでモーメントの切り替えをイヤホンのボタンでできるようになるとさらに便利なので、期待したいですね😎

Bluetoothマルチポイントが便利過ぎる

PCとスマホなど複数の端末とペアリングができて、使いたいデバイスに切り替えて使うのがマルチペアリングで、同時に複数の端末と接続状態が維持できるのがマルチポイントです。

完全ワイヤレスイヤホンでなかなかマルチポイントに対応しているものが少ないなかで、Elite 85tは2台までこのマルチポイントに対応しています。

この機能がめちゃくちゃ便利で、外出中はスマホで音楽を聴きながら、帰ってきてPCを開いてそのままZoomで打ち合わせなどするときにいちいち切り替え作業をしなくてよくなります

また、PCで音楽やYouTubeを流しながら作業しているときにスマホに電話がかかってきても、そのままイヤホンで受けられるのでめちゃくちゃ便利です。

まさに「テレワークにJabra」です。

声の音質が良い

購入後に浮かれて友人と通話テストを行ってみたところ、PC本体のマイクよりも聞き取りやすいとのことでした。

以前「USBだけで使えるマイク「マランツプロ Umpire」のレビュー」でも書きましたが、作業机が壁に面しているためPC本体のマイクだとどうしても反響音がして声が聞き取りのですが、Elite 85tのマイクだと反響音はほとんど気にならないといただいています。

流石にBluetoothを使っているため有線マイクほど音質は良くなりませんが、打ち合わせで使うときに通話相手に迷惑がかかることは無さそうです。


気になるところ

今度は、Elite 85tで少し気になるところについて紹介します。

  • 楕円形のイヤーピース
  • カナル型に慣れていると感触が独特
  • ANCやHearThroughは風切り音に敏感

順番に解説します。

楕円形のイヤーピース

Elite 85tイヤーピースが(ちょっと見づらいのですが)写真のように楕円形になっています。

そのため、純正以外のイヤーピースを装着しようと考えている方は要注意です。

YouTuberのららまろさんがご紹介してくれていた「AZLA SednaEarFit Light Short」を試してみたところ、取り付けるときに少しコツがいるもののケースにもきちんとしまえてなかなかつけ心地も良く使えています

カナル型に慣れていると感触が独特

Elite 85tもカナル型に分類されると思いますが、一般的なカナル型イヤホンを耳に入れたときの感触とは少し違います。

具体的には耳の奥の方に入れるというよりは、耳の入口にはめ込むような形のセミオープン設計というのを取り入れてます。

自分はカナル型だと痒くなる確率がかなり高いのですが、Elite 85tは奥まで入らないので痒くなりにくく、「AZLA SednaEarFit Light Short」に替えているのでさらに快適です。

ANCやHearThroughは風切り音に敏感

ANCやHearThroughを5段階で設定できるElite 85ですが、レベル5に設定しているとどちらも効果が高いため風切り音が発生しやすいです。

ドアの開閉時に吹く風でも、イヤホンに当たると少し「ボボッ」というくらい敏感ですね。

そのため、外出時に使うモーメントと作業中に使うモーメントは分けておくことをおすすめします。

今のところANCを3くらいにしておくと、髪が流されるくらいの風が吹いても風切り音がそこまで気にならないくらいまで抑えられます。


以上、Jabraさんの完全ワイヤレスイヤホン「Elite 85t」を1週間ほど使ってみて、良いと思うところと気になるところについての解説でした。

元々別の完全ワイヤレスイヤホンを使って満足していたにも関わらず、「これはずっと使えるくらい快適だな」と感じるイヤホンです。

特に、

  • 外出が多くイヤホンのPCとスマホの切り替えが必要な人
  • ノイキャンや外音取り込みも欲しいけど音質にもこだわりたい人

におすすめできます。

プライベートでも仕事でも使いやすいイヤホンをお探しの方、最近テレワークになったから会議しやすいイヤホンが必要という方の参考になれば幸いです。

付けっぱなしでも心地よく過ごせる「テレワークにJabra」 << Jabra Elite 85t >>
痒くなりにくいイヤーピース << AZLA SednaEarFit Light Short >>

この記事もおすすめ