【レビュー】NiZ Plum87は静電容量無接点方式で一番買いか?

【レビュー】NiZ Plum87は静電容量無接点方式で一番買いか?

今回は、NiZの静電容量無接点方式キーボード「NiZ Plum87」を使ってみて購入当初の所感を紹介します。

同じREALFORCEやHHKBと比べて特に良いと思うところ気になるところ、実際に使ってみた感想を順番に解説できればと思います。

NiZのキーボードはREALFORCEやHHKBと比べてどうなんだろう?という疑問を持っている方やNiZのキーボードを買おうと悩んでいる方の参考になれば幸いです。

YouTubeにも解説動画を上げていますので、よかったらこちらも合わせてご参考ください。

目次


NiZのキーボードで解決したかったこと

まず、なぜREALFORCEやHHKBではなく、NiZのキーボードを選んだかを解説します。

  • 押下圧35gが選べる(変えられる)
  • キートップの選択肢が多い
  • アクチュエーションポイントが変更できる
  • キー配列を変更できる

順番に解説します。

押下圧35gが選べる(変えられる)

最近メインで使っているキーボードはCHERRY MX SPEED SILVER(銀軸)で、押下圧は45gと他のメカニカルスイッチと大きく変わりませんが、キーストロークが浅いため少し軽く感じます。

さらに押し心地の軽いキーボードが欲しくなってきていたため、35gが選べるNiZのキーボードを選びました。

しかも付属のバネを使うことで、35g→45gと変更できるので、軽すぎて気に入らなければ変えられるというのはかなり大きなポイントです。

REALFORCEにも30gのモデルがありますが、バネが標準で付いていないこともありカスタマイズできるか不安なのでNiZシリーズに軍配でした。

キートップの選択肢が多い

最近は見た目もスッキリするので無刻印キーボードにハマっていて、できれば印字があるよりも無刻印を選べるまたはキートップを変えられるキーボードを使いたいと思っています。

HHKBは無刻印モデルがあるのですがREALFORCEは無刻印モデルがないため、国産の静電容量無接点方式のキーボードで無刻印にできる一般的な配列のキーボードは残念ながら存在しないことになります。

NiZのキーボードはシリーズ共通して、キートップにCHERRY MX製のメカニカルスイッチと互換性があるので、かなりキートップの選択肢が多いです。

早速無刻印キートップに替えて使っています

アクチュエーションポイントが変更できる

NiZのキーボードはシリーズ共通して、アクチュエーションポイント(どれくらい深く押したら押したキーが認識されるか)をソフトで変更できるようになっているので、自分好みの深さに調整できます。

銀軸を使い始めて痛感したのは、自分にはアクチュエーションポイントが浅い方が合っていてミスタイプも減るということでした。

メカニカルスイッチの茶軸などは押し心地はかなり好きなのですが、深く入力しなければいけないので押したつもりになっていることもちょこちょこあったので、NiZはある程度調整ができるのは大きいですね。

銀軸についての解説は「メカニカルキーボードの軸にCHERRY MX銀軸をおすすめする理由」に書いていますので、よかったらご参考ください。

キー配列を変更できる

NiZは専用ソフトを使ってキー配列をある程度自由に変更可能です。(ただし、Fnキーの位置は変更できないようですが。。。)

専用ソフトは「NiZ公式サイトのfirmware&upgradeページ」からGoogleドライブのページに入って、各モデルに合わせてダウンロードして利用します。

※ 執筆時点でMacOSは非対応のようなので、MacOSユーザーの方は注意が必要です。

こちらを使うことで、CapsLockを完全にCtrlキーに替えてしまうことはもちろん、普段使わないようなPauseキーやScrollLockなどをCapsLockに割り当てて、AutoHotKeyを使ってさらに別のキーにカスタマイズするというような使い方もできます。

また、このソフトでキー配列を保存するとxxx.proというファイルができるのですが、こちらを直接いじって、好きなキーに割り当てることもできます。


気になるところ

次にNiZ Plum87の気になるところを紹介します。

  • 英語配列のみ
  • 黒系配色が手に入らない
  • シャープというよりは丸みを帯びたデザイン
  • 説明書が中国語のみ
  • CapsLockを押すたびにランプが点いたり消えたりする

順番に解説します。

英語配列のみ

個人的には問題ないのですが、海外のメーカーということもありNiZのキーボードはシリーズ共通で英語配列のみです。

日本語配列に慣れていて、単純に「良いキーボードが欲しい」という場合は英語配列しか選べないのでデメリットになると思います。

日本語配列の静電容量無接点方式のキーボードが欲しい場合は、REALFORCEやHHKBを購入するしかなさそうです。。。

黒系配色が手に入らない

7月くらいからずっとNiZの公式サイト(外部リンク)で黒の在庫をチェックし続けていたのですが、在庫切れ状態が続いており、中古相場も含めほぼ出回っていません。。。

キーボードは黒系で揃えたい派だったのですが、今回は「キートップだけ黒に替えてお茶を濁すかー」と決めて購入することにしました。(黒の在庫が補充されたら買い直すかもしれません🙄←)

黒系が出回っていたときにすぐ買えてないのは正直めちゃくちゃ悔しいところです😭

シャープというよりは丸みを帯びたデザイン

キーボード本体の縁の部分は角を取っていて丸みのあるデザインで、白がメインのカラーなので全体的に柔らかいテイストのデザインです。

個人的には無機質・無骨な感じの機械的な「シュッ」としたデザインが好きなため、ここは少しきになります。

ちなみにPC周辺機器で白色系を所有したのは初めてなので違和感全快ですねw

全体的に黒を基調にしてデスク環境を揃えている方は、よく検討された方が良さそうです。(白の筐体部分をスプレーとかで色付けすればあるいは)

説明書が中国語のみ

自分が購入したのはAmazon経由で購入したのですが、付属していた説明書が中国語のみでした。。。

先ほどの「NiZ公式サイトのfirmware&upgradeページ」のページにマニュアルも置いてあるので構いませんが、Fnキーの組み合わせで何ができるかは英語表記が欲しかったです。。。

CapsLockを押すたびにランプが点いたり消えたりする

こちら使い始めてまだ1日ですが、けっこう調べてみても解決する方法が見つかりませんでした。。。

一般的なキーボードの場合、Shift + CapsLockを押すと大文字入力モードに切り替わり「今、大文字入力モードになっているよ」ということを知らせてくれるLEDだったりが点灯するものが多いのですが、このキーボードはCapsLockを単体で押すだけでこのランプが点いたり消えたりします。

細かい話で大変恐縮なのですが、自分の場合は以下のような設定になっています。

  • 物理的なキーボードCapsLockの割当→CapsLock
  • Windows上のCapsLockの割当→F13
  • 実際のCapsLockの動き→AutoHotKeyでカスタマイズ

AutoHotKeyを使ってCapsLockをCtrlキーとして使ったり特殊なキー割当を行っているのですが、CapsLockを押すたびにランプが点いたり消えたりするのでかなり目障りです←

一応ランプの明るさをFn+↑とFn+↓で調整できるので、一番暗い状態にしてひとまず気にしないことにしましたが、こういう問題があるというのはお伝えできればと思います。

ちなみに、NiZのカスタマイズソフトを使ってCapsLockの割当をCtrlキーに変更するとこのような問題は起きませんのでご安心ください


実際に使ってみて

上記解決したかったことができるのが良いところなのですが、加えて下記が良いところになります。

  • かなり安い
  • 打鍵音が静か

順番に解説していきます。

かなり安い

自分が使っているのは有線のみのモデルなのですが、値段は14,599円とかなりお買い求めやすい価格でした。

もちろん見た目の質感やキートップのバリの具合など多少目をつぶる必要はあるところもあるのですが、静電容量無接点方式のキーボードをこの価格で買えたのはお買い得感があります。

まだ一日しか使っていないので耐久性などは正直まだまだわかりませんが、カスタマイズ性や静音性などは他の静電容量無接点方式には無い良さがあるのでコストパフォーマンスはかなり良いです。

打鍵音が静か

メカニカルキースイッチを使うときは、静音化リングを使うとかなり音を静音化することができます。

ただ、押し込むときは静音化リングのおかげで音が小さくなるのですが、キーを離すときに弾いてしまうと「カチンッ!」音が鳴ってしまうのですが、NiZのキーボードはキーを離したときに接触する部分にもゴムリングが付いていて音がかなり軽減されています。

流石にわざとらしく弾くと音がなりますが、普通にタイピングしている分には気にならないくらい音は小さく感じます

あと、長いキーを支える棒(スタビライザー)にグリスがしっかり塗られているので、スペースキーやエンターキーを乱暴に叩いても「ガチャガチャ」という音が鳴らないのはすごいなと思いました。(REALFORCEを使っていたときはこの音がけっこう気になっていたので。。。)

個人的な印象としては、REALFORCEの静音モデルよりだいぶ静かなのではないかなという印象です。

タイピング音を録画してみましたので、合わせて参考にしてもらえたら嬉しいです。

NiZ Plum87 タイピング音

Realforce タイピング音(通常モデル)


以上、NiZの静電容量無接点方式キーボードNiZ Plum87を使ってみた購入当初の所感の解説でした。

打鍵音は(特にエンターキーが)「シュポッ」という音が鳴って、けっこう耳心地の良い音ですね。REALFORCEともHHKBとも違う音で、かなり独特です。

キーの硬さも35gで、最初触り始めは「流石に軽すぎたかな?」と思うのですが、実際今みたいに記事で大量の文字を打つときはかなりラクに文字が入力できるので「軽さは正義」かもしれません。

ぜひREALFORCEやHHKBと比較してみてください。

この記事がNiZのキーボードを買おうと悩んでいる方の参考になれば幸いです。

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