今回は、一時は在庫切れ続出だったSONYの人気イヤホン「WF-1000XM3」の購入直後のレビューになります。
「WF-H800を持ってる」のにまたイヤホン買ったの!?という感じですが、タイトルに記載した「ノイズキャンセリング」とあと「外音取り込み」が必要になってきたので、購入してみました。
結論としてはノイズキャンセリングや外音取り込みがちょっとでも気になる方はWF-1000XM3がおすすめできると思いますが、他のイヤホンも検討してみた方が良いという印象ですね。
まだWF-1000XM3を買おうか迷っている方、ノイズキャンセリングと外音取り込みはどんな感じだろうと思われている方の参考になれば幸いです。
WF-1000XM3の次のモデ「WF-1000XM4」のレビュー記事は↓に書いていますので、よかったらご参考ください。
目次
筆者の音質へのこだわり具合
今回は、イヤホンの音質についても少し触れますので、筆者の音質に対する感度はどれくらいか解説します。(WF-H800の記事でも記載しましたが再掲です)
音質に関わる普段使っているアイテムは以下のような感じです。
- PCやスマホに入れている音源はFLAC
- ウォークマンはSONY NW-ZX100を使用していた(手放してしまいました)
- 有線イヤホンはShure SE535 Special Edition(SE535LTD)を7年以上愛用
- スピーカーはFostex GX103を5年以上愛用
- DAC兼アンプはSONY UDA-1を使用
イヤモニ(インイヤーモニター)を使うほどではありませんが、映像や音にこだわっていた時期があったため普通の人より多少は音質に敏感な方だと思います。
できればスマホに標準で付いているイヤホンは使いたくない派です。
良いところ
まずWF-1000XM3の良いと思うところを紹介していきます。
- 音質が良い
- イヤーピースが良い
- ノイズキャンセリング機能がある
- 外音取り込み機能がある
順番に解説していきます。
音質が良い
SONYの完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップなので、音質は流石に良いですね。
もちろん音質については好みがありますが、音の解像度が高く低音もきちんと響かせてくれて、SE535LTDと比較すると「ほんの気持ち程度、低音をより響かせてくれる」という印象でしょうか。
おそらくこのイヤホンで音質が悪いと感じるのであれば、音源の方かBluetoothの転送による音質の問題かもしれません。
イヤーピースが良い
付属のイヤーピースが通常のカナル型向けのシリコンのイヤーピースだけではなく、低反発のような素材のイヤーピースが付属しています。(写真の黒いもの)
このイヤーピースで、次のような効果を感じました。
- 蒸れにくい
- 取れにくい
- 自分の声のこもりを軽減
「自分の声のこもりを軽減」がけっこう良く、カナル型のイヤホンだとどうしても自分の体内の音が耳障りになりがちですが、それが少し軽減されるので、より快適になります。
Complyさんの低反発イヤーピースを買うことが多いのですが、WF-1000XM3については付属のイヤーピースでも問題なく使えそうです。
ノイズキャンセリング機能がある
秋口になってエアコンをつけずに過ごすために窓を開けていたのですが、書斎の窓の外が大通りに近いのでバスが通るときなどかなりうるさく感じていて、イヤホンをしていてもかなり音が聞こえてしますため、WF-1000XM3を買おうと思いました。
ヘッドホンタイプのノイズキャンセリングに比べると小さな筐体で実現している分効果はそれなりになってしまいますが、ノイズキャンセリングのおかげで音楽と作業に集中できるようになりました。
何よりノイズキャンセリングのおかげで、音楽を聴くときの音量を小さくすることができるようになって耳をいたわることができるようになります。
これだけでも効果は大きいですね。
外音取り込み機能がある
こちらはイヤホンを付けたままコーヒーを入れに行ったり家の中を移動しているときに、妻と会話するときにかなり役立っています。
もちろん「イヤホンを取ったときと同じくらい聞こえるというわけではありません」が、音楽再生を停止して外音取り込み(アンビエントサウンド)モードに切り替えるといちいちイヤホンを外さなくてもとわりと会話ができるようになります。
気になるところ
次にWF-1000XM3の気になるところを紹介します。
- 過度な期待は禁物
- タッチセンサーなので少し誤操作が起きる
- DSEE HX使用時はバッテリーが持たない
順番に解説します。
過度な期待は禁物
先のノイズキャンセリング機能・外音取り込み機能のところで解説を少し書きましたが、
- 全くノイズが聞こえないわけではない
- 外の音が完全に聞こえるわけではない
という二点は注意が必要です。
まだ発展途上の機能だと思いますので、今後の製品でブラッシュアップされていくと思いますが、今の時点で完全な仕上がりではありません。
なので、「今持っているイヤホンにこの機能が無いから今より多少状況が良くなれば良い」という方であれば、効果は大きいと思いますが、期待し過ぎるとおそらくガッカリすると思いますのでお店で試聴することをおすすめします。
ノイズキャンセリングや外音取り込みがメインというよりは、高音質なワイヤレスイヤホンにこの機能が付いてきたという感覚が近いと思います。
タッチセンサーなので少し誤操作が起きる
これは慣れでカバーできると思いますが、付けているイヤホンの位置を少し調整しようとして触るときにタッチセンサーに触れてしまうことがあります。
センサーの感度がなかなか良いので、イヤホンに触れるときは少し気をつけて触る必要があります。
DSEE HX使用時はバッテリーが持たない
Headphones Connectアプリを使うと音質をハイレゾ級まで引き上げてくれる機能があるのですが、これを使うとバッテリーの持ち時間が激減します。
正確な時間は測定できていませんが、体感的には3時間ほどしか持たない感覚です。
終日外出するときなどは、DSEE HXはオフにして使用することをおすすめします。
ちなみに、DSEE HXをオフにしていてもYouTubeの再生などで劇的な音質変化は感じなかったので、意外とオフのままでも良いかもしれません。
ケースと本体のサイズ感
参考までにケースと本体の写真を載せておきます。
最後に
以上、SONY「WF-1000XM3」の購入直後のレビューでした。
- ノイズキャンセリング機能があることで作業により集中できる
- 外音取り込み機能でいちいちイヤホンを外さなくても良い
と音質はそれなりに良いものが欲しいけど、機能的にも便利なものが欲しいという方向けのイヤホンかなという感じですね。
夜静かな環境で音楽を聴くときはどちらもオフにしておけばより高音質でしっとりと音楽を聴くこともできるので、いろんなイヤホンを使い分けるよりもこれ1つで全部まかないたいという方にピッタリだと思います。
ただ、いずれも過剰な期待は禁物という印象ですので、他のノイズキャンセリングや外音取り込み機能の付いたイヤホンも検討した上で判断するのをおすすめします。
この記事が、WF-1000XM3の購入を検討している方の参考になれば幸いです。