今回は、クレジットカードの付帯サービスで使える「Visaプリペイド」の便利な使い方について解説します。
いわゆる「チャージタイプのクレジットカード」で、昨今広がり続けているクレジットカード不正利用の予防策として使うことができますので、クレジットカードの不正利用が気になってインターネットショップ(ECサイト)を使った買い物に二の足を踏んでいる方の参考になれば幸いです。
目次
1. チャージタイプのクレジットカード?
「Visaプリペイド」はすごく乱暴に言うとチャージできるクレジットカード風プリペイドカードです。
クレジットカード風というのは、クレジットカードと同じく16桁のカード番号・有効期限・セキュリティコードが割り振られ、VISAが使えるところでは普通に一括払いのクレジットカードとして使えます。(チャージされている金額を上限として)
引き落としはそのプリペイドカードにチャージされている金額から、決済したときに引かれるイメージですね。
詳しい説明については「Visaプリペイド公式(外部リンク)」をご参照してもらえたらと思います。
インターネットだけでなく普通の買い物にも利用できる便利なカードです。
2. クレジットカード不正利用について
昨今クレジットカードが広まって便利になっている反面、クレジットカード情報を不正に使う事件も増えています。日本クレジット協会が出している情報によると以下のような被害状況のようです。
- 2019年第4四半期の不正利用被害額68.8億円 (2019年第3四半期から1.2%の増加)
- ↑のうちカード番号盗用被害額は55.9億円で1.5%増加
- その他不正利用被害額は8.4億円で1.2%増加
「引用元:一般社団法人日本クレジット協会|クレジット関連統計|クレジット関連資料」
ざっと聞くとすごい金額ですね、、、よくこんなにも悪いことをする人が居るものです。
(クレジットカードの盗難保険に入っていない場合は入っていた方が良さそうですね)
上記のクレジットカード被害については、物理的に財布を落としたりしてカードを使われてしまった場合も含んでいますが、いずれにせよクレジットカードの不正利用による被害は大きいですね。
続いてECサイトからのクレジットカード情報の流出件数については、どうかと調べると以下のデータがありました。
- 2019年 ECサイトから流出した件数 34万件
「引用元:クレジット情報流出が倍増 通販サイト、19年は34万件|日本経済新聞」
けっこうな件数ですね。
10年近く前になりますが、Webセキュリティのお仕事に携わっていたとき、Webサイトを便利にしていく技術は日進月歩で進んでいきますが、それと並行して攻撃技術も日進月歩で進んでいくことを痛感しました。
そのときに「インターネットセキュリティの世界はイタチゴッコだから情報漏えいする前提でインターネットを使おう」と意識するようになりました。両方進歩していく技術の世界で100%防ぐのは現実的ではありませんよね。
なので、今回紹介するVisaプリペイドのおすすめの使い方は「クレジットカード情報が漏れる前提」で考えています。その上で、どれだけ被害を最小限にできるかを考えた方が、より世の中の利便性を享受できますので。
3. Visaプリペイドの有効活用
ECサイトを使うときに、普通のクレジットカードを使うのではなく「Visaプリペイド(チャージタイプのクレジットカード)」を使ってECサイトを使うことで、クレジットカード情報が漏洩しても比較的被害を少なくすることができます。
理由としては、このカードを使っていればECサイトからカード番号が漏れて不正利用されてもチャージされている額までしか利用できないため、攻撃者が不正利用できる範囲をかなり限定できます。
毎度だと少し不便ですが常に残高をほぼ0円に近い状態にしておいて、買い物をする直前に買い物に必要なお金だけをチャージしてすぐ決済すればまたすぐ0円近くまで戻るのでかなりリスクを減らせます。
普通のクレジットカードは使わずに仕舞っておくと安全になりますね。
また、普段の買い物でも同じように運用すれば財布を落としたときのリスクもかなり少なくできるんじゃないでしょうか。(ATMで銀行からお毎度お金を下ろすより手間が少なく使えると思います。)
ちなみに、自分は海外のちょっと怪しめのECサイトで買い物をするときは絶対にVisaプリペイドを使うようにしています。
普段使っているクレジットカードの情報が漏洩してしまうと、家賃や光熱費、月額会員周りで使っているカード情報を全部変えていかなければいけないので本当にめんどうですよね。。。
4. どこで作れるか
Visaプリペイドカードですが、まだあんまり浸透していないのか自分が使っているところも含めてざっと調べたところ2社でした。
- 三井住友VISAプリペイド (チャージ手数料あり)
- エポスカード (チャージ手数料なし)
チャージ手数料がかからないエポスカードがおすすめですね、ちなみに自分は10年近く前にマルイで作成したエポスカードの付帯サービスで利用しているので、クレジットカードでチャージできて非常に便利です。
エポスカードだとVisaプリペイドのカード柄として、「エヴァンゲリオン」「ワンピース」などのアニメ柄や他にゲームメーカーの柄も選ぶことができるようですね。(最初に作ったときにシンプルなものしかなかったので、アニメ好きとしてはちょっと羨ましい)
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以上が、クレジットカード不正利用予防にも使えるVisaプリペイドの便利な使い方のご紹介でした。
最近ちょうど海外(中国)のちょっと怪しめのECサイトで商品を買うときに使って、記憶が新しかったので解説させていただきました。
コロナの影響で外出しにくいなかでもどんどん便利になっていくECサイト、だけどクレジットカード情報の漏洩が怖いという方の参考になれば幸いです。