今回は、PC操作による肩こりや腱鞘炎の対策としてマウスからトラックボールに変えてみると解消できるかもしれないということについて解説できればと思います。
自分はITエンジニアなため約12年ほぼ毎日8時間以上PC操作をしていますが、一度も肩こりや腱鞘炎になったことがありません。
体質などいろいろな要因はあるかと思いますが、トラックボールを使っていることで手首や肩への負担は間違いなく減っているので多少効果はあると思います。
マウスで腱鞘炎や肩こりに悩まされている方の参考になれば幸いです。
目次
トラックボールとは
トラックボールとは、タイトル画像にあるような「ボールを手や指で回転させて、回転方向や速さに合わせてマウスポインタなどを操作する」デバイスです。(参考までにWikipediaのリンクを貼っておきますね。)
種類としては大きく次の3種類があります。
- 親指で動かすタイプ
- 人指し指(中指)で動かすタイプ
- センタータイプ
※ センタータイプはあまり一般的に呼ばれている種類名ではないのですが、人差し指(中指)で動かすものの人差し指(中指)で動かすタイプとは手の位置や使い心地が全然違いますので、本ブログでは別のタイプとして区別しています。
トラックボールの良いところ
どのタイプでも、マウスと比較して以下のようなメリットがあります。
- 置く場所を選ばない
- クリック・ダブルクリックでズレない
- 有線でもメリットがある
こちらについては、「トラックボールは使いにくい?最高のデバイスにする使い方」に詳しく書いてますので割愛して、今回はトラックボールにすることで腱鞘炎や肩こりの予防にどう効果があるかについて解説をしていきます。
トラックボールにすることで、
- カーソル操作が指先だけで操作ができる
- 手首への負担が減る
という効果があります。
順番に解説していきます。
カーソル操作が指先だけで操作ができる
トラックボールは基本的にボールを指で動かしてマウス操作を行います。
中には作業効率化のためにキーボードから手を離したくないから足で操作するツワモノも居るみたいですが、手首より先で操作ができます。
ただ、意外とこの「足で操作できる」というのはバカにできないもので、手の不自由な方が足や口を使ってマウス操作をできるというマウスでは非常に難しいことを実現できるデバイスでもあります。
マウスの場合、肘や肩を動かしてマウス本体を動かしてカーソル操作を行うため、長時間PC作業を続けているとどうしても肘や肩に疲れが出てきてしまいます。
トラックボールの場合は、ボールに手を添えて指先を動かすだけでカーソル操作ができるため、肘や肩への負担が激減します。
手首への負担が減る
エルゴノミクス(人間工学)モデルじゃない通常のマウスを使っていると、どうしてもマウスを操作をするために手を伏せる形になります。
自然な姿勢をとったとき手首の角度はろくろを回すような角度になりますが、通常のマウスだと手首をずっとひねった状態になり、またこの手首の状態が長時間続くと手首に負担がかかります。
トラックボールでは、特に親指タイプ・人差し指タイプが手首への負担が軽くなるように、手を置いた時の手首の角度が自然な形になるようなものがほとんどです。
親指タイプの気になるところ
トラックボールだと腱鞘炎や肩こりへの対策として効果がありそうなのですが、親指タイプのものは親指への負担が少し心配です。
一日中親指を使ってマウス操作すると流石に今度は親指が腱鞘炎になる気がしますので、個人的には人差し指タイプかセンタータイプをおすすめします。
理由としては、人差し指だけでなく使おうと思えば中指・薬指もヘルプに入れるので、人差し指だけが酷使されるという状況になりづらく、負担がきちんと分散されます。
最後に
IT技術の進歩が激しくなってからしばらく経ちタッチパネルなどのデバイスもかなり増えてきましたが、なんだかんだでマウスのようなデバイスが使われているところが多いと思います。
それもエンジニアやデザイナーだけでなく、経理処理などの事務作業をされる人でも一日中PCに張り付いて過ごす人も増えてきました。
一日中使うものだからこそ、自分の体に合ったものや体への負担が少ないものを選んで健康に過ごしていくのが重要だと思います。
「マウスでも操作はできるのにわざわざ買うの?」と費用はかかりますが、腱鞘炎や肩こりになったときの治療費やマッサージ費用に比べれば安いものではないでしょうか。
もし、PC作業によって手や手首の腱鞘炎や肩こりで悩んでいる方が、トラックボールを使うことで解消されたら嬉しいです。
以上、マウスからトラックボールに変えてみると腱鞘炎や肩こりが解消できるかもしれないという解説でした。
少しでもPC作業ライフの参考になれば幸いです。